Sタイガー対藤原から30年…今振り返る第一次UWF。

すべては表題の通り。
例によって駄文ツイート転載。長いですぞ(^^;)。


>30年前の明日、第一次UWF実力NO1決定戦「スーパータイガー藤原喜明」が行われる。UWFがそのイデオロギーを初めて明らかにした試合。https://www.youtube.com/watch?v=tlSioi5_Lkk https://www.youtube.com/watch?v=GTgcp_W9sA8 いやあ、懐かしくて涙が出そうになるね(^^;・続


>Sタイガー佐山はトップロープから飛んだりバク転蹴り見せたりしてるし、藤原さんも頭突き出すわ四の字出すわでまだまだ従来のプロレスの色合いを残している。しかし佐山の蹴りは強烈に決まってるし(レガースの音が派手なのもあるけどw)何より藤原さんの動きがいい!それまで痛め技としか(続


>見なされてなかったチキンウイングアームロックで佐山に悲鳴を上げさせてエスケープさせるし、脇固めにとったのを佐山がしのぐとすかさずV2アームに斬って落としそれをも逃れるとフェイスロックで首をねじ切らんばかりに締め上げる。これこそがまさに新日本プロレスの根底にあったもの(続)


>であると、84年の時点で再認識させられたのがこの一戦であった。試合前に姿を見せたカール・ゴッチ師がその権威づけになってますわね(^^)。・・・さて、ではなぜUWFはムーブメントになりえたのか?ここでは88年からの第2次Uのバブル的ブームではなく、ごく少数ではあるが(続)


>熱狂的信者を生んだ第1次UWFをこそ考えてみたいんである。・・・まず今や忘れられてる事実であるが、(1)「全試合完全決着を導入した」。キックやサブミッションといった外見的フォルムばかりが注目されるが、実は当時これが一番大きかった。昭和プロレスの悪しき部分として、両リンや(続


>反則決着で、ズルズルと遺恨を引き延ばしながらストーリーを続けていくという部分がすでに当時のファンには食傷がられていたのであって。それを最初に排除したのはG1クライマックスでも四天王プロレスでもない。「第1次UWFこそが完全決着を導入した」んである。ここは当時リアルタイム(続


>で見た人間としてはどうしても強調しておきたいんである。・・・そしてその次に特筆すべきが(2)「キック(打撃)とサブミッションの多用により、そのフォルムを他の格闘技と近いものとした」ことである。かの夢枕獏さんの「餓狼伝」の最初に出てくる技が「チキンウィングフェイスロック」(続


>・・・まだ第一次Uが経営的に行き詰まって新日本との対抗戦を行う前の85年の時点で、これを格闘小説のオープニングに夢枕さんが据えたことに注目しておきたい。バックドロップやラリアットでは無理なのですよ、これ。打撃から始まりサブミッションで極める、そういうスタイルのプロレス(続


>だからこそ異種格闘技と絡める際のプロレスの代表となりえたんである(「グラップラー刃牙」では絡めてるじゃないかとなるが、あれは「馬場と猪木」だからである・笑)。そして最後に(3)「一戦一戦進化し、エスカレートしていく様子がハッキリと見えた」。前出の佐山タイガー対藤原組長の(続


>3カ月後に行われたシングル再戦の様子を見ればよく分かる(この間にタッグで2度対戦しておりいずれも藤原勝利)。(中盤)https://www.youtube.com/watch?v=iXu0IzyTcTw(終盤)https://www.youtube.com/watch?v=T_US_6R36LA まず中盤の10分過ぎを見ていただきたい。佐山の蹴りが(続


>あまりに速すぎ、どこに当たってるか全く見えないのである!! 格闘技・プロレスを40年以上見ててこんな経験は後にも先にもこの時のみである。さらには終盤3分50秒過ぎからの狂気じみた蹴りのラッシュ……たとえ勝敗が前もって決められてるにせよ、不死身の藤原が何度でも立ち上がって(続


>くる恐怖、それこそが佐山をこの狂気に走らせた。そう解釈するに十分なほどのリアリテイがこの一戦にはあったのである。そしてそのエスカレートぶりは翌年1月の再々戦における佐山骨折?事件にまで至る。https://www.youtube.com/watch?v=uksPrWgJED8この時本当に佐山が骨折したのか(続


>どうかは実は分からない(当時の報道でも「脱臼」とか「半脱臼」とか揺れ動いていたと記憶する)。しかしそこまでエスカレートしてもおかしくないというムードがまさにその時のUWFには存在していたのである。そしてそのエスカレートぶりは週刊ゴングでの小野好恵氏らに批判されながらも(続)


>確かに一部の熱狂的な信者を生みだしていったのである……さて、Uが新日本との提携を経て再独立、一大ブームを巻き起こす中、従来のプロレスファン(具体的には新日本&全日本のファン)とUファンの間にはどのような対立・齟齬があったのだろうか。ここで格好な材料を記憶しているので(続)


>披露しておく。プロレス研究家の岡村正史氏と「美人論」「つくられた桂離宮神話」などで知られる評論家・井上章一氏の対談で、岡村氏が「Uも本質的にはプロレスなのだから、他団体との差異をあまり言わない方が良い」という意味の発言をしたところ、井上氏が意外なほどの激しさで反駁した(続)


>のである。「それってUもしょせんプロレスやないかプロレスのくせにええかっこすなて言ってるようなもんやないですか。それ納得いきませんわ。それってUをおとしめてるようで、実はプロレスそのものをおとしめてるようなもんですもん」…僕はこの井上発言に強烈に共感したんである(苦笑・続)


>いや、今でもあるじゃないですか。「柔道とかアマレスのバックボーンのあるヒトってU系に行かないじゃないですか。やっぱ本物の真剣勝負の厳しさを知ってるようなヒトは・・・(ニヤニヤ)」みたいなのが。あれってワタシ凄くムカつくんですわ(苦笑)。柔道やアマレスの側に立つ人なら(続)


>分かりますよ、それ。でもプロレスファンが自分の気に入らない派閥(U)を攻撃するためによそのジャンルの話を持ってきて結果的にプロレスの道場を小馬鹿にするってどうなのそれと。そもそも自分のバックボーンを鼻にかけてジャンルに斜に構えている人間と、バックボーンなんかなくとも(続)


>自分のジャンルに真剣に取り組んでる人間とどっちに共感するのか、て話でもあるわけですよ。ワタシなら一も二もなく後者なのですけどね・・・・・・て、話がそれてしまった(苦笑)。ともあれ、従来プロレスのファンとUファンの間にはそういう齟齬・対立が生じていたんであります。(続)


>ここで意外なヒトがU系を(直接的には前田日明を、でしたが)援護した発言があったので紹介しておきましょう。かの名著「私、プロレスの味方です」筆者であるところの村松友視氏が、猪木を挑発してきた前田を意外にも擁護した発言。前田のやってるのもプロレスじゃないか、との批判に対して(続


>「五十歩百歩とはいうけど、五十歩と百歩はやっぱり違うんだよね」・・・何とも含蓄のある言葉(感嘆)。しかしその「五十歩しか逃げなかった」がゆえに、U系はやがてバーリトウード(MMA)という外敵に、従来のプロレスよりも直截的に向かい合うことになってしまうわけですが・・・(続)


>それはまた別の話。すでに20ツイートを超えてしまいました(苦笑)。大学時代もっとも繰り返し見た(ベータのビデオでw)試合群から30周年を経て、老害ジジイがついつい熱くなってしまった暴走として笑ってやってくださいませ(^^;)。ではではまた。(この項ようやく了^^;)



> 一つ追記。僕はヤマトとガンダムこそがオタク文化の基礎を作った存在だと思ってるのですが、共通点は「最初に火がつかなくて、後に認められ大ブームとなったこと」(笑)。Uもそうなんですよね。74年ヤマト、79年ガンダム、84年UWF。Uもまた我らのサブカルチャーでありました、ハイ(^^) 。



長々ご笑覧ありがとうございましたm( )m
ではではまたー。