25年前、黒船来航前夜のリングスで行われていた試行錯誤。
25年前の本日、リングス仙台大会で平直行とエリック・エデレンボス(リングスオランダ)が対戦。3か月前の格闘技オリンピックでの初戦(平のアームロック一本勝ち)のリマッチだったが、結果こそエデレンボスの反則負けで不透明だったが、スピーデイーな攻防に決して評価は低くなかった…さて(続
続)実はこの一戦、平の要望により掌底禁止のルールだった。なぜか? この頃、リングスが突き当たっていた問題をもう一度思い起こしたい。リングスに出てる選手たちがフルにパフォーマンスを発揮した場合、目に指が入る可能性のある掌底はかなりに危険であると見られていたんである。実際(続
続)この時期のリングスにおいて目に指が入る事故は多数起こっており、対策は急務と思われていたんである…まさか1年半後に相手に馬乗りになって(当時はベアナックルで)殴っていい競技(VT⇒ММA)が生まれるとは思ってもいなかったんである(苦笑)…今となっては甘いルール談義に見える(続
(続)だろう(苦笑)。だが当時は、あの時代状況の中でどれだけ各選手がフルに力を発揮する舞台が出来るのかということを、各選手各団体が試行錯誤してたんである。あたかも江戸末期・幕末前夜において、江戸の知識人たちが、やがてくる外圧に対していかに抗しえるかを考え続けていたことを(続)
続)思い起こさせるではないか。最終的にアルティメットという黒船・外圧がやってくるまで本質的には変わり得なかったことを(それは確かにそうなのだが)あまりにあげつらうのもどうかと思ってしまうんである。少なくとも僕はあの92年のリングスが心地よかった…黒船前夜の江戸を見るようで。(了
Sadistic Mica Band - 黒船 (Full Ver.)-2007 (高中正義)
ではではまた。