改めて武蔵を考える。

昨日のジェロム・レ・バンナ戦で現役に終止符を打つことになった武蔵でありますが、僕もさんざん現役中は悪口をいっておきながら何なのですが(苦笑)、まあある意味悲劇の格闘人生であったかもしれんなあと(^^;)。


僕はかねがね自分の世代(1960年代半ば生まれ)の気分をもっとも代表する格闘家といえば佐竹雅昭であるかもしれぬと思っているわけですが(シリアスな場面でもついおちゃらけてしまう、サービス精神が過剰に旺盛、何をやるにせよ中途半端な印象^^;)、その佐竹が99年にK−1を抜けて以来10年にわたってヘビー級を支えてきたわけですからなあ。ある意味、僕らの世代の尻ぬぐいをさせられたような気も(^^;;;)。


いくつかのひいき判定とされてきたものも、


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E8%94%B5_(%E6%A0%BC%E9%97%98%E5%AE%B6)


>2000年3月19日、アンディ・フグに5R判定負け。ジャッジの一人はドローを付けたことについてアンディ・フグは「ドローをつけたのは冗談だと思います。その審判はコメディアンか何かだったのでしょう」とコメントしている。


>2002年4月21日、K-1 BURNING 2002でK-1デビュー戦のセーム・シュルトと対戦。パンチを何度もヒットさせ判定にもつれ込むが、1-2の微妙な判定で敗れる。


>2004年12月4日、K-1 WORLD GP 2004決勝大会決勝戦では、武蔵と同じく微妙な判定によって勝ち上がってきたレミー・ボンヤスキーと対戦し、第1Rにダウンを奪われるが、微妙な判定で延長に突入し、再延長戦の末に判定負け。大会後、武蔵とボンヤスキーの両者に対する贔屓判定に対して、大会主催者のFEGとフジテレビに抗議の電話とメールが殺到した。大会から数日後、K-1公式サイトにて再審議の結果が発表されたが、判定は覆らなかった。


>2006年9月30日、K-1 WORLD GP 2006 in OSAKA 開幕戦で、GP初出場の新鋭ハリッド"ディ・ファウスト"に2-1の判定負け。この試合で武蔵はパンチの連打で圧倒され、顔中が腫れ上がり、全く良いところが無かったにもかかわらず、ジャッジの一人は武蔵を支持した。この件についてK-1プロデューサーの谷川貞治も「武蔵を支持したジャッジはおかしいですね」とコメントしていた


>2007年3月4日、ヘビー級タイトル挑戦権をかけて藤本祐介と対戦。第3R終了時の判定でドローとなり、延長戦となるが、テレビ解説を務めていた武蔵と親交がある魔裟斗は「全ラウンドにおいて藤本選手が優勢でしたね。僕の判定は30-27で藤本選手の勝ちでいいと思います」とコメントした。そして延長ラウンド、藤本の左ハイキックを受けKO負け。



と、実は「ひいきされ(そしてそれについての批判も受け)てるのに負ける」というパターンが結構多いのですね(爆)。
負けてしかも悪く言われるのだからまあまさに踏んだり蹴ったりですが(苦笑)。
ひいきに関してはこれは上層部の問題であって、武蔵その人のせいではなかったかもしれませんけどね。まあ繰り返し自分も批判してて何なのですが(苦笑)。



しかしまあ最後の試合がバンナであったことには何かの(いい意味での)因縁があったかもしれません。


>2001年8月19日、2連覇中のJAPAN GPに出場。準々決勝で大石亨、準決勝で中迫剛にそれぞれ3R判定勝ちで決勝に進出するも、連続KOで勝ち上がってきたニコラス・ペタスに延長でダウンを奪われ判定負け。試合後、ジェロム・レ・バンナに「お前の方が強いのになぜ負けたんだ!」と叱られたという(「K-1 10年の奇跡」のバンナインタビューより)。また、同インタビューでバンナは武蔵について「俺達は同志だし、俺はすごい武蔵ファンなんだ。」と語っている。


こう言ってくれた相手と最後に堂々打ち合って終わった武蔵はやはり格闘生活のラストにおいては幸せ者であったかもしれません。
お疲れ様でした、武蔵選手!!




・・・しかしここに不吉な記事が。


http://sadironman.seesaa.net/article/128901279.html


http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2009/09/26/01.html


>武蔵に関し、谷川貞治イベントプロデューサー(47)は「まだ本人と話していないが、韓国で負けて終わりはない。12月にやるよりは来年早々にも考えないといけない」と開幕戦で敗れた場合、来年3月にも引退試合を行う意向を示した。日本人エースとして頑張ってきた武蔵に盛大な花道をつくられることになる。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090927-00000030-spn-fight


>来年3月にも引退試合を行う男は、果たせなかった日本人GP優勝の夢を後輩に託してリングを去った。



来年3月にも引退試合!?


ここまで盛り上げておいてそんな・・・。
来年もう一度武蔵で稼がせてもらおう、テレビ局も引きつけようってことですかい!?


あんた鬼だ、谷川さん(^^;)。




ではではまたー。