猪木対ロビンソン40周年を機に、至高の名勝負を検証する。

すべて表題の通り、何も付け加えることなし。


以下、駄文ツイート転載。ご笑覧あれ。


>40年前の本日、アントニオ猪木ビル・ロビンソンが至高の名勝負。
 
この試合の凄さを端的に表現した清水勉氏の発言が素晴らしい。http://bemss.jp/g-spirits/cont106_017_004.php?kmws=4550「サッカーの日本vsイングランドで、残り15分で1点入れられ


>刻一刻と時間が過ぎていく。もうダメかと思われた残り1分で日本がゴール決め、やったー!と」…そりゃ盛り上がるわ、盛り上がらないはずがない(笑)。そして今回はその至高の名勝負を40周年機会に改めて検証しておこうというツイート連続投稿です、お立会い(笑)…さてこの時点で両者


>ともに全盛期であったかといえば実はそうでもない(苦笑)。猪木さんはともかくとして、ロビンソンは明らかに5年くらい前に比して上半身のダブつきが目立つ。おそらくスタミナにもやや不安があったろう。それを意識してかロビンソンは前半の段階で「極め」のサブミッションを多用して


>猪木さんへの優位を誇示しようとするのですな。3分台のリストロック、15分台の腕十字(!)などかなり強烈。後者などは柔道で禁じられてる指への攻撃をも織り交ぜるえげつなさ。これに猪木さんはブリッジでの防御を試みたりもしますが、翌年の対ルスカ戦へのよいシミュレーションにも


>なったと思います。さてこのサブミッションでの劣勢を補うべく猪木さんはロビンソンのスタミナを奪う技で応戦します。5分台でのネックロック、26分台からのヘッドシザースなどいずれも長時間で、明らかに後半戦での有利を意識したもの。これが終盤の布石になってるというところがさすが


>なのですね。そして後半に入っても猪木さんがほとんど汗をかいてないのが凄い。当時(32歳)の猪木さんのコンデイション充実ぶりがうかがえるわけです。そしてその猪木さんが40分過ぎ逆エビをかけた段階でようやく汗をかき始めたとこでこれを切り返したロビンソンが奇襲の逆さ抑え込み


>で先制のフォール!! 猪木さんが不覚の一本目を失ったところから試合が俄然緊迫していくわけですね。有利だったスタミナに陰りが見えてきた時点での一本目喪失だから、観客の危機感もただごとではない・・・。そして挽回を狙った猪木さんの猛攻をしのいだロビンソンがビデオ56分の時点


>で明らかに逃げきりを意識したポーズを取り始めるから観客のヒートは高まりっぱなし(苦笑)。そしてこの緊迫感を背に、それまで使ってこなかった平手打ちで猪木さんが必死に挑発するから、ロビンソンもエキサイト、最後の勝負に乗り出してくる。そしてついに終盤ロビンソン最大の必殺技


人間風車(この日二度目のダブルアーム)が決まり猪木まさかのストレート負けか!!と思われたこのピンチを何とかしのいだ猪木さんがロープに振られての水平打ちをかわしたとこで、ついに切り札の卍固め!! もう観客のヒートは最高潮!! 画面に腕をグルグル振り回して興奮してるガキが


>出てるのが、まさに当時のワタシを思わせる(苦笑)。そして残り48秒で(実況では「30秒」)ロビンソンついにギブアップ!!・・・ここからの画面をぜひ見ていただきたい(ビデオ1時間1分過ぎ)。
観客が皆立ち上がって絶叫してるだけでない。


>リングサイドのカメラマンまでが職業意識放り出して片手をあげ絶叫している(笑)。テレビのハンディカメラまでが揺れまくっている。そしてしまいに興奮したジジイがリングに駆け上がって猪木にねぎらいの言葉をかけようとしている(大笑)。ストロングスタイルが地味なんて誰が言った。


>真のストロングスタイルとはこれほどまでに観客を魅了し、興奮させ、熱狂させうるものなんである。そして卍を長時間食らってグロッキー気味に横たわるロビンソンをしり目に、猪木さんの振る舞いがまたあまりにも「らし過ぎる」(笑)。俺はまだまだスタミナ十分だぞ!!とばかりにまだ試合も


>終わってないのに時間の延長を申し入れてるんである(笑)。レフリーのズーガンが認めるはずもないんだが、これを叫ぶところが猪木さんの猪木さんたるゆえん。プライドとエゴイズムとダンディズム。まさに全盛期アントニオ猪木の真骨頂であります(^^)。そして猪木のドロップキックから


>から始まった三本目は総立ちの観客の中ひたすらな乱戦で終了。まるでこの2年前に終了していた「あしたのジョー」カーロス対ジョーのラストを思わせるケンカファイトで幕となり、来年以降もこの二人の戦いが続くだろうという興奮と余韻の中で、この60分フルタイムの名勝負は終了するので


>あります・・・。結局、翌年のロビンソン全日移籍で再戦は幻と化すのですが(泣笑)。「ストロングスタイルとは何か?」それを知りたければこの一戦を見ればよい。技術と力量の競い合いが戦いの流れに説得力を生む、最高のスポーツエンタメがストロングスタイルなんである。


>決して不穏試合などといった無秩序な代物がストロングスタイルではないのだよ(苦笑)。「技術のつばぜり合いで観客を魅了し熱狂に引き込んでいく」それこそがストロングスタイルであることを力説してこの至高の名勝負のレビューを終えたいと思います。長々と失礼いたしました(^^)。



後付けもまた蛇足と思うのですが、あえて言えば(笑)。


ヨシヒコもメカマミーもいいですよ、そりゃ。
でもプロレスの基本ラインが本来ここにあるという教科書的なものもあったっていいじゃないかと。


猪木対ロビンソンこそは40年どころか100年経っても色あせることのないまさにストロングスタイルの教科書なのである。


年に一度見返してみたい珠玉の名勝負がここにある。


そう断言して、この稿を終えます。


ではではまた。