「U.W.F変態新書」について。

まあ前回のターザン本よりは面白いんじゃないでしょうか(笑)。


http://www.enterbrain.co.jp/jp/p_pickup/2008/uwf/index.html


このカミプロにおける変態座談会のメンツは大体において僕より少し下の年代なのだけど(椎名基樹氏がかろうじて4歳下ですが、大学でいえばすれ違いですからね。最後に登場する菊地成孔氏が一つ上で同世代といえます)、ほぼ同じ軌跡をたどっていて、まあ自分の精神年齢の幼さを痛感させられるというか(苦笑)。


「UWF」「前田日明(前・後)」「船木誠勝」「高田延彦」「桜庭和志」「ターザン山本!」「キン肉マン」(笑)「PRIDE」「プロレス」という各章にわたって、80年代〜現代にいたるプロレス・格闘技の狭間にあった世代の意識を検証する・・・といえば聞こえはいいが、まあ要するにダべり話です(笑)。


しかしまあ一つ大きな不満を言えばですね、なぜ84年第2回IWGP決勝の直後にUWF無限大記念日大会が行われたことをもっと大きく扱わないのか(怒)。あの第2回IWGP決勝の猪木対ホーガンで、猪木が長州乱入させて勝ちを拾ったことへの怒りが、そのあとのUWFムーブメントの原動力になったことを大きく扱わないといかんのですよ、これは!(ドンッ!←I編集長風に)。第一次UWFの九州北部での試合をことごとく追いかけ、時には博多スターレーン・小倉西日本総合展示場と二日連続で観戦した生粋の変態としては、ここは声を大にして叫んでおきたい(笑)。


また何で「藤原喜明」の章がないのか! ゴッチさんと我々世代のリンク役となり、初めてプロレスのサブミッションを今の高阪並みに解説・教授してくれた功労者には、やはり一章を設けて語るべきだろ! 86IWGPでの藤原対アンドレを生観戦した変態としては(以下略・笑)


あ、そういえば「佐山サトル」の章がないじゃないか! Uのオピニオンリーダーとしての彼を語らずして(修斗離脱以後の迷走も含めて・笑)Uを語ったことになるのか! 第一次U飯塚大会で佐山(スーパータイガー)対フイル・ラフアイアー(ダニー・クロフアット)なんてマニアックなカードを生観戦した変態としては(以下やはり略・笑)。


さらにはカミプロスペシャルに載ってる「高田VS越中」の回もこの本に載せるべきじゃないか! 越中がタイトル奪回した福岡スポーツセンターでの試合を生観戦して最初は高田を応援していたのに途中から寝返って越中応援し最後のジャパニーズレッグロールで歓喜のあまり飛び上がった変態としては(以下当然略・笑)。


まあそういった不満は多々あれど(インネンつける方が変態・笑)、少なくともUWF→U三派→PRIDEへの流れを知る人は十分に楽しめる内容です。あんま説得力なくなってしまったけど(苦笑)。


最後に、多々文句をつけたお詫びに、ワタシが85年から92年まで堀江ガンツ氏と同じく週刊プロレスの投稿常連会「プレッシャー」に在籍していたことをここに告白しておきます(苦笑)。
認めたくないものだな、自分自身の、若さゆえの過ちというものを(笑)。
ではではまた。