内藤大助への、ある誤解について。

いや改めて、昨日の内藤大助の逆転KО勝ちは素晴らしかったですな!!


http://www.nicovideo.jp/watch/sm4132198


オープンスコアリングシステムで二度とも内藤不利が告げられた後の逆転だったからなおさらスリリングでしたなあ。
(解説席の判定は信用してなかったけど・笑。まあ鬼塚のあれもジャブ重視の考え方ではアリなんですが)

さて、内藤といえば叩き上げとのイメージがあって、「才能のない者が努力でここまできた」みたいな印象が強いと思うのですが、ワタシは少しそれは違うと思うのですよ。
世間的に天才と言われてるバンタム級チャンピオンの長谷川穂積とデビュー直後10戦の戦績を比較すればそれはよく分かる。

http://j-boxwest.com/rank/w002.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E8%97%A4%E5%A4%A7%E5%8A%A9

長谷川はデビュー後10戦中8勝(4KОうち1RKОは1回)2敗(しかもプロテストに一度落ち・笑)。

内藤はデビュー後10戦中9勝(7KОうち1RKОは6回→そのうち3回は1分以内KО!)1分。


ね、実は天才肌なのは内藤の方なのですよ。
内藤が苦労した印象があるのは、ポンサクレックに世界初挑戦で初回から打ち合いにいってしまったために34秒KО負けしてしまいマスコミにさんざんに叩かれ、そこから世界奪取するまで5年の歳月を費やしてしまったためですね。その間も同じポンサクレックにもう一度負傷判定負けした以外は全勝(坂田に日本タイトル戦で引き分けたのを挟む)なのだから、決して才能に乏しい人ではないのですよ。
むしろ、天才肌だからこそあのボクシングができるとも言える。あんなベタ足かつジャブもあまり使わず変則的にフックを振り回すスタイルで、相手のパンチに致命傷を負うことなく追い上げることができるというのは、いかにヘッドスリップなどのデイフエンス技術が優れているかを思うべきでしょう(本人は「俺ってボクシングセンスないよなあ」なんていってますが、フカシですよありゃ・笑)。

内藤といえば少年時代いじめられててそこから這い上がって世界チャンピオンになった(そのいじめられ時代にC−C−Bのラジオ番組に相談の投書したのを真剣に取り上げてくれたから「ロマンチックがとまらない」入場曲にしてるという・笑)ところから努力によってのし上がったイメージがあるのですが(いやもちろん努力もあるんですけど)、それよりも「どんな人間にも意外なところに才能の芽があるものだ」ということ、そしてその才能の芽を発見することの重要さに思いをいたすべきだという気もするのですね、実際(まあ才能の大小はもちろんあるんだけど)。


と、真面目な話に終始してしまった感もあるので(笑)。

おまけに、亀田弟と内藤のあの試合をなんと「美味しんぼ」の海原雄山が解説したら、というバカ映像を(笑)。亀田のヤクザ親父がやはり「シロウ」なのがミソなのですねこれは(^^)。


http://www.nicovideo.jp/watch/sm3905035


ではではまたー。