35年前の10月、イギリスはサミー・リーの夢を見た。

どうも最近、このブログは前田日明佐山聡にこだわってるみたいですが(苦笑)。


今回は知られざる?佐山聡のサミー・リー時代のお話。


例によって駄文ツイート転載。ご笑覧あれ。


>35年前の今月7日、初代タイガーマスクこと佐山聡がシャーキー・ウォード戦でサミー・リーとしてイギリスデビューを果たす。そして翌8日、サイアナイド・シュッド・クーパー戦に勝利。この試合がテレビ収録され、3日後の11日、つまり35年前の今日、全英に流されて衝撃を与える。その映像が


>まさにこれ。 80-10-11とあるからまぎれもない、この一戦こそが初代タイガーの前身・サミーリーが全英を震撼させた試合なんである。とにかく2分17秒から21秒にかけてのバックキック威嚇連発を見ていただきたい。初代タイガー


>時代にすら見たことのないスピードとキレ!! この威嚇の段階ですでにサミー・リーのイギリスでの成功は約束されたと言っていいのではないか。正直、佐山がトップギアに入れてたのはこの序盤の段階のみで、後はいかにもオールドタイプのヒールである相手に合わせて安全運転の勝利をあげて


>いる(しかし相手のシュッド・クーパーさんのやられっぷりもいいですねw クーパーさんはこの後佐山がイギリス滞在していた翌年4月まで毎月のように対戦してやられ続けることになりますw いわゆる「手の合いすぎる」相手なわけですね^^;)。ここで注目はこの試合の再生回数。


>何と8万回越え!! 日本やアメリカの試合ならいざ知らず、欧州の試合でこの再生回数はあまりない。そしてコメント欄もほとんどが英語圏内からのものである・・・つまりこの試合は「サミー・リーのイギリスТVデビュー戦」としてすでに伝説的なものになってるんじゃないかと思うんである。


>コメント欄の「Sayama is a real legend.」という言葉が何よりそれを物語る・・・。そしてこのクーパー戦の翌日(80・10・9)、佐山はDキッド・小林邦と並ぶタイガー時代のライバルと出会うことになる。そう、後に「暗闇の虎」ブラック・タイガーとなる


ローラーボール・マーク・ロコであります!!。  日本語の題名のため、英国人の視聴者があまり来ず、再生も2万数千回にとどまってるのが面白い(苦笑)。試合は11分20秒台に後にマスクド・ハリケーンらを沈めるケブラドーラ・コンヒーロ


>風車式背骨折りを佐山が決めて一本先取するなど、なかなかに見ごたえのあるもの。二本目は佐山のボデイアタックにカウンターで決めたロコの地獄突き?が反則に取られてサミー・リーの反則勝ち。不本意な決着だと思うんですが、それでもサミーの勝利に沸きに沸いているイギリスの客を見ると


>いかにサミー・リーの人気が凄かったかがよくわかるんですなあ・・・。ちなみにローラーボール・マーク・ロコとサミーはイギリスでの対戦が31回(!)に及んでおり、結果はサミーの全勝なんですが、今回紹介した試合のようにほとんどが反則がらみで2フォール勝ちはない様子。クーパーさん


>とはまた違う、実力派ヒールとしてのロコの評価の高さがうかがえるわけであります。ついでに紹介すれば、ロコは91年に引退、スペイン・カナリア諸島在住とのこと(←注・これはウィキぺディア情報でしたが、小泉悦次氏によれば今はイギリスに戻っておられるそうです)。インタビュー映像もありますが、これが渋い!!  何ちゅうか俳優さん


>でも通用しそうなイケメン爺さんですね!!(笑)引退後もきっちり摂生してるのが分かるところ。今や車椅子生活になってしまったD・キッド(イギリスではベビーとしてこれまたロコのライバル役)、新日本時代とは打って変わって太りまくりの佐山さんと比べたら・・・キッドはもう手遅れに


>近いので(涙)、せめて佐山さん心臓病を機会にもうちょい摂生しましょうよと言いたくなるわけであります(泣笑)。話がそれました。最後にもうひと試合、イギリスの大スター・ビッグダデイ(美奈子の旦那ではないw)とサミー・リーがタッグを組んだ代表的試合を紹介。日本に例えれば


力道山が生きててむちゃくちゃ巨大化してw初代タイガーとタッグを組んだようなもの、といえば分かりが早いでしょうか(早くないかw)。 7分10秒台でサミーがかなり強引な回転エビで相手巨漢レスラーから一本取ったときの湧きよう


>と言ったら・・・完全なエンタメなんですが、エンタメもいいもんだなあとここまでくると思えてしまいますね(笑)。80年10月から翌年4月までの7か月間、イギリスはたしかにサミー・リーの夢を見た。そしてあるいはその夢を見た子供たちが、サミーにあこがれて空手とか始めたのかも


>そしてその子供たちが大人になり空手の指導者になって、2020年サミーの母国・日本で行われる東京五輪で採用濃厚な空手に選手を送り込もうとしてるとしたら・・・それはもうある種のロマンではないですかね。佐山さん自身は否定したエンタメプロレスの夢が、今もイギリス人たちの心の


>(続)中のどこかに残っていることを確信して、この稿を閉じたいと思います。ではではまた。(追記・今回の内容はGスピ16号における小泉悦次氏の労作記事に寄るところ大きい。改めて感謝いたします。http://www.amazon.co.jp/372/dp/4777808017


初代タイガーの動画、また改めて探してみたくなりました(^^;)。


ではではでは。