ヒョードルとノゲイラの「10年」と「16戦」、21世紀の「男の星座」。

21世紀の「男の星座」を選ぶなら、この二人は外せない。


以下、例によって駄文ツイート転載。


>後3日で大晦日。10年前の大晦日といえば、エメリヤーエンコ・ヒョードルアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが前戦のノーコンテストの因縁を引きずって決着戦を行った日なのですね。https://www.youtube.com/watch?v=pCFmr5r_sKk さて皆さま、この後の10年間で両者が戦った試合数をご存知か(続


>何と、同じ「16試合」なのですね。すでに引退したヒョードル、いまだ現役を続行し続けるノゲイラ、この両者が10年間に戦った試合数が全く同じというのも不思議な話。今回ツイート連発は、この両者の10年間16試合を検証してみようという試みなのです、お立合い。・・・さて決着戦の(続)


>翌年【2005年】。いまだPRIDEが崩壊するとは思えなかったこの年、ヒョードルはTK高阪に5年前唯一の屈辱のリベンジをTKOで晴らし、さらに夏の大一番・対ミルコ戦を判定で制し、そして大晦日には巨漢ズールを26秒で粉砕と絶好調ぶりを示します。一方のノゲイラはといえば(続)


>対パウエル・ナツラ戦1試合(TKO勝ち)のみ、その前年に対横井(懐かしい!)、対ヒーリング、対ハリトーノフ、対ヒョードル(2試合)と何と5試合(対ヒョードル以外は全勝)をこなしているのを考えれば何とも寂しいことでありました。…その鬱憤を晴らすように、翌年【2006年】は(続


ノゲイラは対田村(一本勝ち)、対ズール(一本勝ち)、対ファブリシオ(判定勝ち)、対ジョシュ(判定負け)、対ジョシュ再戦(判定勝ち)と5戦をこなし、ジョシュ初戦以外は勝利して健在をアピールします。一方のヒョードルは2試合と少なくはありましたが、対コールマン、対ハントと(続)


>いずれも一本勝ち、こちらも健在で、両者の4度目(最初は03年のPRIDEヘビー級タイトルマッチで、ヒョードル判定勝ち)の対戦もあり得るかとも思えたのですが…この年06年6月のフジテレビショックでPRIDEの屋台骨が大きく揺らぎ、翌年4月のPRIDE34をもってまさかの(続)


>PRIDE終焉、両者の戦う場も別の場となってしまったのでした……そして翌年【2007年】、ヒョードルは謎の団体(今でも謎・苦笑)ボードッグでの対リンドランド、そして大晦日今や懐かしの「やれんのか!」での対ホンマンといずれも一本勝ちを収めますが、それを最後にしばらく日本を(続


>離れることとなります。一方ノゲイラはといえばこの年7月にUFC出場を果たしヒーリングに判定勝ち、両者の姿が日本では見られなくなることになったのでした・・・。そして【2008年】、ノゲイラはシルビアとのタイトルマッチを苦戦の末フロントチョークで勝利し、UFC暫定王者に。(続)


>しかしその年の暮れにはフランク・ミアにKO負け、王座転落してしまいます。一方のヒョードルノゲイラが苦戦したシルビアに新団体アフリクションのマットで36秒KO勝ち。二人の差は再び開いたかのように見えたのでした…。そして【2009年】ヒョードルアフリクションとストライク(続


>フォースを舞台にアルロフスキー&ブレット・ロジャースをそれぞれKO粉砕、辛勝であったものの健在を示します。一方のノゲイラはランディ・クートウアとのレジェンド対決を判定で制したものの、翌年【2010年】ヴェラスケスに1RKO完敗、選手としてのキャリア終焉さえもささやかれる(続


>ことに……しかしこの頃、ノゲイラは新たなつながりをUFCで得ていました。ミドル級王者アンデウソン・シウバとの親交です。グラウンドに不安を持っていたアンデウソンはノゲイラ柔術の教授を乞い、ノゲイラもこれに快く応じ、二人の交流が始まったのでしたそしてこの年8月の(続)


>ソネン戦での大ピンチをノゲイラから教授された柔術で切り抜けたアンデウソンは感謝を公言し、ノゲイラUFCでのリスペクトを選手として以外の場でも得ることになったのでした。
(ブログ注:実際には05年の段階でアンデウソンはノゲイラから黒帯もらって、UFC参戦3戦目でネイサン破った時に見事なスイッチ見せてたり、5戦目でダンヘンをチョークで破ったりしたりしてるからその頃には成果が出ています。ただそれが一般にも知られるようになったのがソネン戦の時と言うことで…ツイッターでの@fruitsCさんからの指摘もあり、注釈を入れておきます・^^)。
そして、一方のヒョードルに、この年試練が訪れていました。6月ストライクフォースでの対ファブリシオ戦で(続)


>完敗したのです。皮肉にも、ノゲイラがアンデウソンに教授してソネン戦でのピンチを切り抜けさせた腕ひしぎ三角固めで、ヒョードルファブリシオに敗れたという…。翌年【2011年】もヒョードルの苦難は続きます。何とアントニオ・シウバ、そして体重下のダン・ヘンダーソンにまでKO(続)


>完敗する有様……それまでの怒涛の28連勝(ノゲイラとの1ノーコンテスト挟む)が嘘のような3連敗を喫してしまったのでした。一方のノゲイラもブレンダン・シャウブにはKO勝ちしたものの(控室で、試合を控えたアンデウソンが恩人ノゲイラの勝利に涙したと言います)、因縁の相手ミア(続)


>にはキムラロックで腕を骨折させられる大敗…かつてのヒョードルノゲイラの二強時代も遠くなったことを実感させられることになったのでした。しかし、UFCで選手として以外のところでリスペクトを受け始めていたノゲイラに比して、それまで最強のイメージを維持していたヒョードルの方が(続


心理的にプレッシャーが強かったのかもしれません。その年の後半、ロシアでモンソンに判定勝ち、久々の日本で石井慧にKO勝ちしたものの、次の年【2012年】ペドロ・ヒーゾへのKO勝ちを最後にヒョードルは引退を表明したのでした……ファブリシオ・アントニオシウバ・ダンヘンへの(続)


>3連敗を、モンソン・石井・ヒーゾへの3連勝で埋め合わせた後に引退したのが、ヒョードルのプライドだったのかもしれません。一方のノゲイラはその年デイブ・ハーマンに一本勝ちしたものの、翌年【2013年】かつて勝利したファブリシオに一本負け(ファブリシオヒョードルノゲイラの・続


>両方に一本勝ちした唯一の選手となりました)そして今年【2014年】はロイ・ネルソンにKO負けと決してかんばしい成績とは言えません。近々引退の意向もあるとの報道もあります・・・ですが、すでに引退したヒョードル、未だ現役を続けるノゲイラ、どちらも我々にとって美しい戦いの記憶を(続


>残してくれた選手に他なりません。ヒョードルの05年からの戦績16戦13勝3敗(全戦績40戦35勝4敗1NC)、ノゲイラの05年からの戦績16戦10勝6敗(現時点戦績45戦34勝9敗1分1NC)。それらの数字を超えて、二人は我々の「男の星座」として輝くのでしょう…(この項了)



21世紀の二つの男の星座よ、永遠なれ。


ではではまた。