前田対ニールセン30周年を、「今」だからこそふるきちが語る。

すべては題名の通り。
「今」だからこそ語らねばならないという部分もあるけれど(苦笑)。
以下、例によって駄文ツイート転載。ご容赦あれ。


>30年前の明日、前田日明がドン・ナカヤ・ニールセンを異種格闘技戦にて破る。http://njpwworld.com/p/s_series_00071_1_1テレ朝バージョン・要登録)https://www.youtube.com/watch?v=NTZaeC94boU…(実況なしバージョン) この一戦について語りたいことは山ほどあるのだが(苦笑)


>まずはこの時の前田が、4月にアンドレとの不穏試合、6月に藤波を壮絶な試合の末に縦回転のニールキックで負傷させてしまったことを受けて、「ニールセンは通常の異種格闘技戦にことよせた新日本フロントからの刺客なのではないか?」との疑心暗鬼に駆られていたことを前提としなければならない


>そのことはNumber誌上で今や明らかに(苦笑)Uに批判的な論調を繰り広げている柳澤健1984年のUWF」でも語られている。実際「1984年の〜」でも書かれているように、前田は1日6時間にも及ぶ練習で体重を106キロまで絞り込みこの一戦に備えていたのである(ちなみに


>この練習量については試合直前の週刊プロレスもレポートしていた)・・・が、当の「1984年のUWF」では、「前田対ニールセンは通常の異種格闘技戦(ここではプロレスの一種としての意)と同じであり、前田の疑心暗鬼は結局取り越し苦労であった」という意味の書かれ方をしているので


>ある(苦笑)。・・・しかし、レスラーのシュートを意識した練習そのものがほとんどの場合「取り越し苦労」ではないのか。あるいは長州や武藤は使いもしないそういう技術を練習することに反発を感じたのかもしれない。だが、そういう練習がもたらすある種の自信と緊張感こそが、ブックありの


>試合でも、迫力をもたらすのではないのか。実際、あの試合は「5Rでフイニッシュ」はあらかじめ決められていたのではないかとも思う。どちらが勝つにせよ。「1984年のUWF」ではニールセンが新日本から「早いKОはダメだ、盛り上げてくれ」と言われていたとも伝えている。


>とすれば「中盤以降からならKOして良かったのか?」となるが、「1984年」での柳澤氏はそれは語らないんである(苦笑)。それはともかくとして、前田はニールセンが序盤からKOにかかってくることをも警戒していたとは思う。4Rでのスネへのガチローでニールセンに苦悶の表情を


>浮かべさせたのはまさに好例であった。前田のその一撃には「余計な気を起こすなや、コラ」の意が込められていたろうと。そして第5ラウンドのフイニッシュ…何より感動的であったのは、決着直後のセコンドの反応であった。飛びついてくる高田、満面の笑みで称えるシーザー武志やシンサック


>そして何よりカール・ゴッチ・・・この10年前、ゴッチは言うまでもなく猪木対アリのセコンドについていた。しかし彼が試合後に味わったのはどうしようもない失望と寂寥感であったろう。ゴッチはまさに10年前にこの歓喜の中に身を置きたかったのだと思う。もちろんアリとニールセンでは


>選手としてのステイタスはあまりにも違いすぎる。しかしそんなことどうでもいいではないか。世間的な評価などどうでもいいではないか。ゴッチは本当にこの歓喜の中に身を置きたかったんである。Uの若者たちに協力したことは間違いではなかった、とこの時のゴッチは痛感したに違いない…


>それを今やこの時の藤原組長(37歳)よりこの時のゴッチ(62歳)に年齢が近くなった僕はつくづく思うのである。そしてゴッチをしてこの歓喜の中に置かせてくれたこの試合を、僕は今もって自分の見てきた最高の試合の一つであると思い続けているんである。いや、そりゃ技術的には


>稚拙もいいところですよ、後のMMAに比べれば。しかしそんなこともこれまたどうでもいい。少なくとも、UWFと前田はこの一戦でファンの評価を一変させ、やがて独立し一時的にでも大ブームを作り上げるきっかけをつかんだんである。一度大団体に屈しながら、そこからファンの支持を


>勝ち取り独立に結び付け、大団体をも圧倒するムーブメントを作り上げたという例がほかにあるか。寡聞にして僕はそんな存在をU以外に知らない。それゆえにそのきっかけを作った前田対ニールセンは僕にとって永遠の名勝負なんである・・・世間的に評価を勝ち取って「しまった」後のことも


>本音をいやあどうだっていい(苦笑)。個人的には、当時大学4年であと半年で社会に出ねばならなかった僕にとって「屈しなかった」前田の姿は勇気を与えてくれた。それで十分なんである。これを読む読者の方々には、そんな試合がおありか。そんな試合があるなら、それが他からどんな評価でも


>関係ないであろう。それがすべてなんである・・・。ちなみに。新日本ワールドで前田対ニールセンを見ると、当時テレビでは流れなかった、試合後に前田がニールセンをたたえる言葉が聴ける。「・・・彼は日本人の血を受け継いでいて、研究熱心であり、2年前にスパーリングした時とは全然


>違っていて…」前田とニールセンが2年前にスパーリング? まったく初耳なんだが…事実なら面白い話だが、もし前田が頭部のダメージで誰かと勘違いしてるなら…今の前田兄さんが時々とんでもない思い違いやらかすのもこの時の後遺症では、と思ったりしてしまうんであります(^^;・この項了


最後にちょっとヒヤリとする話で締めちゃいました(苦笑)。
ではではまた。