ジャンボ鶴田15回忌に寄せる(もしくは同郷の英雄との悲劇的な近似について)。

ジャンボ鶴田15回忌(14周忌)に際し、ツイッター上に載せた駄文をまとめておく。


末尾に、ブログ版のみの追加あり。


・・・・・・


>明日、5月13日はジャンボ鶴田15回忌(14周忌)。今年の鶴田の命日に個人的に感慨があるというのは、鶴田が今の僕の年齢(49歳)で亡くなってるからですね(苦笑)。まったく、鶴田の全盛期たとえば30年前〜25年前(84年〜89年)に鶴田をセンチメンタルに思い出すなんて想像も(続)



>(続)つかなかった。そのくらい鶴田は超絶的な体力でレスラー人生を全うし、引退後は解説席などで元気な姿を見せ続けてくれるものだと信じていたからだ。…鶴田が悲劇的に思えるのは、プロレスラーに殉じた形となった三沢光晴などとも違い「プロレスではない新しい人生に踏み出しかけていた」(続)



>(続)矢先の死であったからだ。鶴田の人生は、彼の同郷の英雄で彼自身尊敬してやまなかった武田信玄のそれに重なる。信玄は甲斐・信濃という山国から踏みだし、西上への道を歩もうとした時点で病魔に倒れた。鶴田はプロレス村というやはり盆地的世界から踏み出し、学究としての人生−−彼は(続)



>(続)スポーツ生理学の客員教授格としてオレゴン州ポートランド州立大学に赴任の予定だった−−を歩もうとした時点でこれまた病魔に倒れることになった……と書いたところで、あることに気付いた。鶴田の命日は前述のごとく5月13日、武田信玄の命日は4月12日なのだがこれは旧暦で、新暦に(続)



>(続)直すと、何とこれも5月13日なのである!!!(←ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6…) ジャンボ鶴田武田信玄の命日が同じ……悲劇の英雄として、これほどのシチュエーションがあるだろうか。信玄数え年53歳、鶴田49歳・数え年50歳で没年まで近似しているのだ。(続)



>>(続)何よりこれから新たな人生に踏み出そうとしたところでの死は何とも無念。それゆえその悲劇性はより深い。僕はジャンボ鶴田の死を心から悼む。同年齢で新たなチャレンジを断念しなければならなくなった先達の死を。心からご冥福をお祈りいたします。jumbo-t.com/ohaka_bg.html



以下、ブログ版のみの追記。



>(追記)僕がジャンボ鶴田の逸話として一番好きなのは、どこで読んだか失念したのだが85年長州戦の直前に「今日は長州に60分フルタイムの味を教えてやりますよ!」と宣言して記者たちを唖然とさせたという話(笑)。結末をバラしちゃってるやん、鶴田さんと(苦笑)。しかしそれでいて(続)


>(続)内容では長州を完全に圧倒してしまったのだからさすがに鶴田なんである。プロレスに最後まで完全にはなじめず、それでいて超絶的な怪物性を発揮してやまなかったジャンボ鶴田・鶴田友美氏らしい逸話だと僕は思っているのです。




・・・・・・



重ねて、ご冥福をお祈りいたします。合掌。


ではではまた。