15年前始まり、そして終わりつつあるもの。

15年前の今日はどんな日であるかというと。
K−1が初めて全国地上波中継に乗り出した日であります。


1996年10月18日、K-1 STARWARS '96。


バンナ対ホースト、ベルナルド対アーツ、アンディ対佐竹。


http://www.k-1.co.jp/jp/event/1996/1018_wgp/index.html


バンナがホーストをダウンさせた直後の三宅アナの、
ホーストが! ホーストが! よろけている〜!」
の絶叫は今でも耳に残っていますよ・・・。


思えばあの日からK—1は日本全国の誰もが知る格闘技コンテンツになったのだった。


一時は視聴率20%越えを軽々と果たし(日テレのK—1ジャパンでさえ20%越えしたことがあるのですよ!)、毎年のようにナゴヤドーム大阪ドーム・東京ドームをことごとく満員にし、年末のGP決勝中継は14年連続でフジテレビ中継がなされたものだ。


まさに「地上波での格闘技ブーム」は15年前の今日始まったのですよ。




ところが今はどうか。


正月からついにボクシング以外のプロ格闘技は10カ月もの間テレビのゴールデンタイムでなされてはいない(プロレスをも含め)。
こんなことは力道山以来無かったことなのですよ。


K-1GP決勝のテレビ中継どころか大会さえも開ける見通し無く、大晦日など論外。
そして日本とは無縁のところで行われるはずであったK—1南京大会もまた中止の憂き目に・・・。
http://sadironman.seesaa.net/article/230861782.html



帝国は完全に崩壊した。


夢、見果てたり。


すでに見るべきほどのものは見つ。




これからも戦う者の姿を僕らは見つづけ、そして支援していくだろう。


しかしそれが全国レベルのブームになりえることはもうないかもしれない。


一度でも頂点を極めたものの再興は、そこに駆け登る以上に難しいからだ。




90年代後半の、メジャーシーンとしてはK—1を一般人の方々とも話題にしあえ、マニアシーンでは修斗パンクラス・リングスを熱く語れたあの時代が今となってはあまりにも懐かしい。



ではではまた・・・。