久保社長の長征。

長尾メモ8氏のサイトに昨日行われたGCM久保豊喜社長の対北米出撃宣言の動画が載っており、これはとにかく一見の価値有り。
最初の10分間だけでもとにかく見ていただきたい。


http://d.hatena.ne.jp/memo8/20100523/p1


そしてライターの佐々木亜希氏のところに文字起こしがあったので、こちらも転載。


http://www.plus-blog.sportsnavi.com/sasakey/article/71


「落ち込んでいる日本のMMAを盛り上げるため、
 各プロモーション同士が協調し、
 一致団結することで失地回復が出来ると思っていたけれど、
 トップ団体の考えの根幹は何も変わらないのか、
 いまだ歩み寄りは出来ていない現状がある。


 いま、そこにはっきりと存在するものを
 見えないように行動するというのは、
 自分にはもう、限界ですね。


 7年前、8年前、10年前。PRIDEが全盛期だった頃、
 そこに出ていたゲーリー・グッドリッジドン・フライ
 結果を残せなかった時に、カナダやアメリカの大会に出ていた。
 そこでの内容を、日本のマスコミはどう扱っていたか?
 ほとんど扱われていなかった。日本のリングがそれと同じことになっている。
 それを、どう考えているのか。」


「リングで強いとケージで負ける?
 ケージで強いと、リングで負ける?
 ケージかリングかは、ギアの問題でしょう。
 小手先の話をしたってしょうがない。
 根本の話をしないと。
 そんなことより、朝おまえは走ったのか、
 バイトがどうした、カミさんがどうした、
 そんなことより1時間早く起きて走れ、と。
 精神的支柱を作っていかないと。」


「僕らが出来るのは、いい選手を送り込んで勝つということ。
 僕らは興行戦争に参加していない。
 大会を盛り上げるためのアイデアを申し上げる機会もあったが、
 勝つためのサミットが行われる気配もない。
 日本のMMAにかかわっている人たちが、
 挑戦するっていう気持ちを持っていかないと、
 どんどん世界との差が開いていく。


 選手の力をしっかりつけて、勝てる選手を作っていかないと、
 溜飲は下がらない。」


「もう、いいだろうと。
 僕らが出来るのは、いい選手を送り込んでしっかり勝つ。」




何より、あの岡見勇信を生み出したGCM・慧舟会のトップ久保社長の言葉だけに重いものがあります。


一つ提言。


メジャー(と言われている二団体)をもう相手にしないのはいいとして、
せめて修斗とのつながりを大事にしていただけないだろうかと。


修斗協会のトップが日本ブラジリアン柔術協会の重鎮でもある中井祐樹氏に代わった今だからこそ、GCMと修斗がより強くつながることによって対北米という大テーマを突破する何かが生まれるような気がしているのです。


そういった共闘関係がないと、せっかくのこの久保社長の対北米出撃も、失礼ながら武田信玄の西上とか西郷隆盛西南戦争とかと同じになってしまいかねないと思うのですよ。


業界の内情など何も知らない門外漢のたわごとですが、どうかご一考のほどを。


ではではまた。