なぜ僕は田村潔司に寛容なのか。

基本的に「格闘技徒然草」のサイト主さんとほぼ同意見なのだが。


http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-2067.html


ストライクフォースでのニック・ディアズ戦を控えているマリウス・ザロムスキーですが、この試合の結果に関わらず次の試合は3月22日DREAM13でのウェルター級王者防衛戦になり、対戦相手は田村潔司選手になるとMMAFANHOUSEが報じています。


>田村の階級変更するなりいきなりの挑戦には批判的意見も多いだろう。ハンセンとは実績が違う。田村の場合、金泰泳に判定負けした後、対戦した相手は階級下の所・レジェンド枠の船木・桜庭。まずガウヴァオンと挑戦者決定戦でやるというあたりが筋だろう。


>でも個人的には楽しみ。ザロムスキーがいくら未知数な部分があるとはいえ、ウェルター級ではちゃんとした実績を残している相手で、田村にとっては久々の実力測定ができるカードになるから。負けた金戦にしても、試合前には総合転進3戦目でピークを過ぎた空手家と見られていたし、田村の実力測定になりそうな試合と言えば、リングス離脱以降では美濃輪戦以来では。


>そして万が一、金田一、勝って王者になったとしたら、今後も強豪との対戦は避けられなくなり、マッハや長南との対戦も見られるかもしれない(まあDREAM王者になっても「強豪との対戦しか組まれない」なんてことはないだろうし、田村マジックで結局強豪との対戦を避け続けてタイトル返上なんていう予感もするが、それは気にしないことにする)。まずザロムスキーが明日のディアス戦でケガ無く試合を終えられないと、田村戦も実現しないかもしれないが。




付け加えていうなら。


やはりKOKガチ時代に、ノゲイラやババルといった階級上の強豪たちとリングスの看板しょって渡り合ったあのころの田村、


ヘンゾとの大一番にあえてUのテーマをかけて臨んだ田村の姿をやはり覚えてしまっているからなのだろう。


そして、あの桜庭戦でもう勝ち逃げしてしまうものと思い込んでいたのに(実際1年間試合しなかったわけだし)、


あえて40歳の身で体重を落とし新たな舞台で上を目指そうとする姿に、勝負師としての貪欲さと業を見てしまうからなのだろう。




ニック・ディアスとの試合でザロムにダメージがあるだろう、とにらんで勝負に出ようとしてるところも、いかにも田村らしい狡猾さなのだ(苦笑)。


まさにこの日記でも書いた、戦国乱世を生き残る武将の狡猾さ。


http://d.hatena.ne.jp/fullkichi1964/20090101


そこには桜庭の持つ痛々しさはどこにも感じられない。




考えてみれば1年間試合をしなかったのは、肉体改造をして体重を落とすために必要な時間だったのか?


だとすればそれもまたあまりにも田村らしい。




まだ田村潔司の目はギラギラと輝いているのだろうか。


その目の行く先・末路さえも見届けたくなってしまう。


そんな存在はそうそういないよ。




その最期は感嘆を持って終わるのか、寂寥感をもって終わるのか。


見届けさせてもらおうじゃないか。楽しみだぜ。




ではではまた。