僕が大晦日の青木真也に感じたこと。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。



さていきなりだが一昨日のダイナマイトの話。



僕が大晦日青木真也に感じたことを一言で言えば。



九割の嫌悪感と、
一割のどうしようもない魅惑。



試合としてはもう完璧だった。
北岡の寝技をしのぎ切った廣田相手にあの完封劇。
青木真也以外の誰にあれが出来るか。少なくとも日本人では僕は思い付かない。



問題はそこからだ。
廣田の腕をへし折り、さらに中指を立てる挑発行為。誰がどういおうと誉められたものではないだろう。
僕がプロモーターかコミッショナーならギャラ半減か半年の出場停止処分にする。
そのくらいの処罰に値する行為だろう(ネットで非難している人たちもあまりそういうことは言わないのが不思議だ・苦笑)。



しかし・・・
一方で青木真也という存在にどうしようもない魅力を感じるのも事実だ。



だってよう(とたんにべらんめえ調になる・笑)、普通考えられるか!?
晦日に全国ネットで人間の腕の骨を折るんだぜ!!



僕が格闘技小説を描くなら、青木と同等の力量を持つ総合格闘家をこの場面におき、リングサイドではち切れんばかりの怒りとそれ以上の興奮にうち震えさせるだろう。
(…やってくれる…!!)
そしてリングに駆け上がり、なおも周囲を挑発し続ける青木に対し、
「…次は俺だよな!」
一瞬青木の目が見開かれ、そして冷酷なまでの光を放ちながら、主人公を見据える。
「…じゃあ次に俺に腕を折られるのはアンタってわけだ」
「その前にもう一方の腕であんたの頭を吹っ飛ばしてやるよ」
どっと沸き返る場内、大歓声と怒号の中で睨み合う両者。
……そんな情景にふさわしいのは、日本の格闘家で青木真也以外に誰がいる?



青木は最低の人間だ。
しかし最高の格闘家だ。
少なくとも夢枕貘や板垣恵介ならそういうだろう。



青木の行為は残念だ。
だが青木に怒り、食ってかかれない他の同階級の格闘家はもっと残念だ。



少なくとも、俺のボンクラ頭の感性ではそれが真理です。



妄言多謝。
ではではまた。