戦極に何が起こったか。

結局は國保氏がギャンブルに大負けしたということなのではないか。


石井慧獲得→大手地上波局獲得→DREAM離脱者続々参戦→DREAM崩壊・日本統一」


というはかない夢を抱いたギャンブルに。


「石井が参戦したら、どの局も自分とこに中継させてくれと言ってくるんだ。視聴率も軽く紅白越え、DREAMからの離脱者も続々入ってきて、向こうは崩壊、結局は戦極の勝ちなんだ! もう少しの辛抱なんだ!!」


・・・でもそれは、ルーズベルトが死ねば形勢は逆転すると信じていた大日本帝国の幻想にも等しくて。
実際には石井対吉田という國保氏から見れば、
「全日本国民が見たくて見たくてたまらないだろう黄金カード」
にどこのテレビ局もとびつかなかったわけで。
そういう國保氏の見通しの甘さに、戦極のスポンサーであるところのドンキホーテ安田会長もついに見切りをつけたということではないのか。


有明大会中止という大スキャンダルは余りにも大きい。
晦日が終わっても単独興行は可能なのか。
DREAMからの参戦を仰がないとやっていけないのではないか。
そしてやがては併合へ・・・。


ともあれ、石井慧という大スター候補生・せっかく目が出始めてたライト・フェザーの人材を腐らせることがないように願いたい。


何より僕が恐れるのは、國保氏が吉田道場→石井のルートを使って彼らを囲い込み、
「DREAMの圧力には屈しない!! 我々こそが日本格闘技界の本流!!」
とか言い出して小会場でも細々とやっていこうとする挙に出るのはないかということで(苦笑)。


そんなことになれば、せっかくの石井慧という素材が國保氏のエゴのために抱え込まれてしまうことに・・・。
何より先だっての戦極第十一陣に石井の姿が見えなかったことにも、その兆候が現れているのではないかとも・・・。


僕の不安が杞憂に終わることを願う。
ではではまた−。