ミルコ・クロコップ引退へ・・・。

復帰する者もあれば、静かに去っていく者もあり。

MMAアイアンマンサイトの記事を見ると、やはりそうか、と思えるものが。


http://sadironman.seesaa.net/article/128520657.html


ミルコ:俺はハングリーさに欠けていた。俺自身に問題があった。ただそれだけのことさ。俺のことをもう終わったと言ってる人たちの意見は多分正しい。明らかに俺はオクタゴンで精神的な壁を打ち破ることができなかった。それに、20年間もスパルタ的なトレーニングをしてきたから、身体が悲鳴を上げている。年齢的な問題もある。

――3ラウンド目に何があったんですか?

ミルコ:ドス・サントスに目を殴られ、まぶたを切った。血と汗で視界がすっかり悪くなった。対戦相手とレフェリーを混同するほどだった。控室で4針縫った。

――自分で試合をストップしましたか?

ミルコ:いや、自分で止めたわけじゃないし、レフェリーに止めるかも聞かれてない。だからといって止めるのが早すぎるとも思わなかったが。明らかに勝ったのは彼の方だ。簡単に言ってしまえば彼の方が若くてハングリーでアグレッシブだった。勝利に対して貪欲だった。

――ドス・サントスの顔にもダメージの痕がありましたが。

ミルコ:ああ、何発かいいのは当てたし、目の上をカットさせたんだけどね。だけど、ビッグタイムを作り出すことができなかった。

――左ハイキックがヒットしなかった理由は何ですか?

ミルコ:マットがガラスのように滑りやすい状態だった。左ハイキックは何度かトライしたが、腰砕けになってしまった。しかし、それは敗因じゃない。金の取れるパフォーマンスができなかった。

――結局、敗因は何だと思いますか?

ミルコ:もうハングリーじゃなくなったということだ。自分の身を守るばかりで、リスクを冒すことができなくなった。今まで俺を応援してくれた人たちや試合に向けての準備を手伝ってくれた人たちに感謝したい。

――それは引退するということですか?

ミルコ:俺は20年間にわたり軍隊のような人生を送ってきた。朝の6時に起床して夜の8時まで身体を酷使してきた。そろそろ普通の人生を送りたくなった。ケージを出てひっそり釣りを楽しむことを考えている。そんな状態じゃ試合に勝つこともできないだろう。

――これがラストファイトだったということですか?

ミルコ:多分(2006年の)PRIDE無差別級グランプリの後に引退すべきだったんだろうね。





2003年から2006年の間あたりは間違いなく世界トップクラスの選手だったのだろう。

ある意味ここまでよくやったと思う。



個人的な観点だが、ミルコは故アンデイ・フグが母国スイスで戦った最後の相手だったのだ。

アンデイが総合にチャレンジしたらどうなっていたか、というのを彼の死後彼に代わって実現してくれたのがミルコだったような気がする。

もう十分だ。今までよくやってくれたミルコ!!


最後に彼に余りにも似合っていたあの名曲を幾多の名場面とともに贈ろう。


http://www.youtube.com/watch?v=Jbfy-eMvVoo&feature=player_embedded