ぜひ知っていただきたい大事なこと。

例のノリピー事件に関する大事なこと。


先ほど原田昌樹監督の裁判員制度広報用映画『審理』の配信及び公共施設での貸し出し等の中止を決定したというニュースがありました。


この作品は平成ウルトラシリーズなどで活躍した原田昌樹監督の遺作であり、癌で余命を宣告されていた中で、命を刻むようにして作っていった作品であるとのことです。裁判員制度を描いて、ここまで心がやわらかくなる映画が他にあっただろうかというようなテイストで、主演女優演じるごく普通の主婦の視点で、裁判員制度に臨む人たちに、人が人を裁くのではなく、罪を裁くのだということをわかりやすく説いていた映画であったとのことです。


そんなすばらしい映画がなぜ急遽配信及び貸し出しが中止になったのかといえば、
その主演女優が、


酒井法子


だったからです。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%94%B0%E6%98%8C%E6%A8%B9


>2008年2月28日、癌による心不全のため東京都内の病院で死去。享年54(満52歳没)。
裁判員制度の広報映画『審理』が遺作となった。
>この『審理』の主演である酒井法子覚醒剤所持の疑いで逮捕状を取られた影響で、最高裁は2009年8月7日に上映及び使用を自粛する事を発表した。


しかしこれほど不当なことがあるでしょうか?
原田監督が裁判員制度理解のために命を削って作った作品が、主演女優のスキャンダルのために葬り去られる?
こんな馬鹿なことがあっていいんでしょうか?


僕は原田監督の遺志のためにも、この最高裁が一方的に決めた「審理」の上映及び使用自粛に異を唱えたいと思います。
そして、「審理」が一刻も早くその禁を解かれ、人々の目に触れることを心から祈ります。


なお、この映画の存在を教えてくださった切通理作氏に心からの感謝を捧げます。


http://www.zakzak.co.jp/gei/2008_03/g2008032606_all.html


裁判員制度導入を来年に控え、広報用映画「審理」が完成、最高裁で25日、主演の酒井法子(37)ら出演者と一般から抽選で選ばれた約300人を招いて試写会が開かれた。


島田仁郎長官は冒頭、「皆さんが持つ良識や感覚が裁判に反映され、より一層身近になる。裁判をもっと分かりやすくするために検討を重ね、その結果を映したのがこの映画。裁判員になったつもりで観賞してほしい」とあいさつした。


>映画は殺人罪に問われた被告が正当防衛を主張する設定。裁判員になった主婦を演じた酒井は、試写会後の記者会見で「選ばれたらどうしようという気持ちは正直あると思うが、結論を1人ではなくみんなで出していく、とてもいい制度。もし選ばれたら、時間をつくって是非参加したい」と語った。


>「審理」は2006年の「評議」、昨年の「裁判員」に続く第3弾。上映時間は60分で、最高裁はDVD5万枚、ビデオ4000本を作り、4月から全国の学校や図書館に配布する予定。