素晴らしい格闘技年表紹介&前田日明小論。

某所でも親しくさせていただいてるメモ8さんのサイト(http://d.hatena.ne.jp/memo8/)で、昔見て感動した格闘技年表の現アドレスが紹介されてたんでご紹介。


http://poken.pp.ru/index.html


これは昔見て感嘆してねえ、最近も探してたんだけど、昔のアドレスになかったんであきらめてたとこですよ。メモ8さん、有り難うございます!!


ほぼ僕と同じ歴史観持ってる人なんで(ということはU系リングス寄りということですね・笑)安心して勧められます。


といっても98年までなんですが(昔は99年まであったはずなんだけど消えてる。残念)、そこまではホント詳細。是非ともご一見&ご精読のほどを。



さて一方、先だって桑原武夫氏編集の「フランス革命とナポレオン」という古い本を読みましてね。


そこで思ったこと。


昔、古舘伊知郎前田日明のことを「黒髪のロベスピエール」と読んだものだけど、あれは実際正しい比喩とはあんま言えないよなあと。


ロペスピエールにたとえられるべきはやはり佐山さんでしょう。


あまりに急進的に改革をなしとげようとしたがために処刑(業界から追放)されてしまったロベスピエールはやはり佐山さんがふさわしい。


(ずいぶん太ったロベスピエールだけど・苦笑)


では前田日明は何にたとえられるべきかといえば、やはりナポレオン・ボナパルトでしょう!!


ジャコバン派(旧UWF)として猪木ブルボン王朝を慕う王党派と戦うことでのし上がり、ついに自らが皇帝となって第二次U&リングスを率いて戦い続け、一度は敗れてエルバ島に流されながらもそこから脱出、今一度パリ入城を果たし皇帝に復位(HEROSスーパーバイザーね・笑)するも百日天下で再びセントヘレナ島に流されてしまう、その激動の人生はまさに前田日明にふさわしい(笑)。


前田が皇帝化してなかなかリアルファイトに踏み切らなかったことを批判するのはたやすいが、そのUからリングスにかけての戦いで周辺諸国・諸団体に打撃やサブミッションの効果・恐ろしさを知らしめたことは、まさにナポレオン戦争における革命の輸出に他ならなかったわけで。


さらに前田がKOKにおいてリアルに踏み切ったことはまさに民主主義政府の樹立に匹敵し、その意味では本家ナポレオンをも超えたと思えるのだなあ。



「炎熱の日に三〇マイルを走ったが、最後の一マイルが走れなかったために目的地に到達しえなかった人に向かって『きみはカメのように歩いた!』と言おうとする者は一人もあるまい。こんなことを、みんながナポレオンに向かって叫んでいるのだ」
(byスタンダール


ナポレオンをそのまま前田日明に置き換えても通じる言葉だと思います。


しかしこのクソ暑い日にこんなこと考えてるのは日本中でおれ一人だろうなあ(苦笑)。


ではではまた。