読んでいて全24章の中の21,22章あたりで泣けてきた。
何よりも凄いと思ったのは、
「村上春樹は変わっていない」
ということなのだ。
1980年代の前半でその作品に初めて触れたときから、ずっと変わっていない。
おそらく春樹さんが言いたいこともまたそれではないのか。
「僕は変わっていない」
と。
「変わったのはこの、1Q84年から200Q年にかけての世界なのだ」
と。
コアなフアンのために言えば、
これは83年「カンガルー日和」所収の「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」の長編版なのだ、きっと。
これは続編が必ずある。これまた、きっと。