英題「DEPERTURE」だってさ。

♪どこまでも〜
か〜ぎ〜り〜なく〜


ってあの歌ではなく、映画「おくりびと」の英語題名なのですねこれが。
「DEPERTURE」(旅立ち)ですか。なかなかうまくつけるもんで。



おくりびと』オスカー獲得! 米アカデミー賞外国語映画賞受賞

http://www.oricon.co.jp/news/movie/63379/




そりゃそうで、「UNDERTAKER(葬儀屋)」なんて題名にして、WWEのスーパースター、ジ・アンダーテイカーなんか連想されても困ってしまいますな(大笑・^^;;;)。



さてそこで、「紙のプロレス」でも相変わらずの健筆を振るっておられる(というかインタビュー主体か・笑)ジャズミュージシャン菊地成孔氏が面白いこと書いておられて。


http://www.kikuchinaruyoshi.com/dernieres.php

>ストーリーを聞いているだけで感動してしまいそうな名作、その吉事にケチをつけるような、ケチ臭いマネはしたくないのですが、とまれ、どうしても引っかかる点が有り、奥歯に挟まったゴマを掻き出すつもりで、一点のみ。

>「おくりびと」という名前は、正式なものであって欲しい。いや、そうであって頂かないと、ちと困る。という事です。

> 要するに、どこかの地域、もしくは我が国全般で、納棺人の事を「おくりびと」と呼ぶ。という習慣があり、それをそのままタイトルにした。というのであれば良いのですが、もし万が一、イヤ絶対にそれはあり得まい。

>何せ、あれだけワインと外国車に造詣の深い小山薫堂さんが脚本なのだから、と思うばかりですが、重ねてもし万が一、「おくりびと」というのがオリジナルのタイトルだとした場合のみ、これは例えば、雅楽篳篥奏者の事を「かなでびと」、ジャズドラマーの事を「たたきびと」、死刑執行人のことを「ころしびと」といったような、つまり、余り一般的ではないが、敬意を与えうる崇高っぽくリスペクト風な業種。に従事する人々に対して、「○○びと」とオリジナルで称し、和の感じでちょっと癒しでまっすぐで気が利いている。

>即ち「いいなあ」とし、あまつさえそれがそのまま(日本語がわからぬ選考委員によって)オスカーを受賞してしまう。と、ひとことで申し上げて小惨事であります。
(然るにデパートや新装開店の行列に小額を貰って並ぶ人々。つまり行列捏造バイトの人々を「ならびびと」、秋葉原のメイド耳かきに従事する人々を「ほじりびと」、売春業の人々を「やらせびと」、スロットばっかりやってる遊び人のことを「あそびびと」等と称して面白おかしい映画にし、国内で楽しんでいる分には惨事どころか、コピーライトセンスここにあり。という話です。因に、遠洋漁業の漁師と寿司職人を二つ併せて「まぐろびと」と称した、秀逸な名を持つ開店寿司チェーンの歌舞伎町店は閉店してしまいました)。

>言うならばワタシが名刺に「じゃずふきびと 菊地成孔」と書き、何とアメリカで通用してしまった。というお話です。




なるほどねえ(笑)。これでいくとワタシの本業は「おしえびと」、生徒は「まなびびと」ということになるでしょう(ちょっと、面はゆいですな・苦笑)。
ではではまた。