あけましておめでとうございます。

新年早々凄く言葉を選んで書かねばならんのですが(苦笑)。


晦日、幾多の番狂わせのある中、一番ワタシに人間的な凄みを感じさせたのは何と言っても田村潔司でした。


何年も挑発され、なぜ戦わないのだと揶揄されながらも耐え続け、相手の最悪のコンデイションの時を見計らって一気に勝負に出た。まさに「千載一遇のチャンス」を見事にものにしたのだ。その人間力の凄まじさ。桜庭でなく、田村こそが何年もこの日を待っていたのですよ、本当に。
桜庭のグリップ力が衰えきってることを知り抜いた上でインサイドガードに居座り鉄槌を落としていくあの冷酷さ。「それでももしかして、ひょっとしたらいけるんじゃないか」なんて桜庭及び桜庭フアンの甘い見通しを完全に粉砕してしまった。恐ろしい。
秋山なんてあんな底の浅い小悪人など比べものにならないほどのその執念・その周到さ。数年かけての、言葉は悪いがまさに「完全犯罪成立」。秋山の「ひょっとしたらバレないんじゃないか」なんていう小賢しさとは全く違う。その心中がバレようがバレまいが誰にも文句は言わせない。そういうのこそ「完全犯罪」というのだ、本当は。



非難しているわけでなく、いっそそれは美しいくらいで。どんなことをしてでも最後の勝利者になってやるんだとのその執念・周到さに心底感服いたしました。
江戸時代の武士道以前のまさに戦国乱世を生き延びるためのそれ。
とても真似の出来ぬ恐るべきものを見たという思いです。
皮肉でなく本心から。



「どんなことをしてでも生き残ってみせるぜ」



今の甘っちょろい日本人に一番欠けているものかもしれない。
いや本当に。


・・・・・・



うーむ、意図がうまく伝わればいいのですが(苦笑)。


スポーツ的な意味ならもっと早く受ければ良かったのですが、
武道的な意味で「絶対に負けてはならない」という凄絶な覚悟あってこその、
田村のここまでの対戦延期と今回の対戦受諾・試合内容であったのでは、とそういう意味です。
不快な方がおられたら申し訳ない(苦笑)。


今年もこんな駄文をよろしくです、ハイ(^^;)。