桜庭対田村決定に思う。

正直この報に接した時、ちょっとした戦慄が走ったわけでして(苦笑)。


まあ田村が対戦を飲んだ理由としては、今大晦日に目玉がなく、何とか石井デビューまでの場つなぎをしなきゃいけないとの主催者の必死の説得があったろうというのはまず考えられます。今の日本格闘技界の落ち込みはジム経営をする田村にとっても他人事でないので、その申し入れを受けたのだろうなと。
また、田村にしてみれば、ぶっちゃけた話、休場明けの桜庭なら勝ち目はあると(笑)。ダメージの残る桜庭相手なら千載一遇のチャンス、そう思ってるんでしょうね、きっと(苦笑)。
その田村の心理は桜庭にも分かってるだろうから、なおさら・・・ねえ・・・。


正直、皆さんこの二人の対戦がそんな「Uの総決算」みたいな綺麗ごとで終わるとお思いか。
何のために田村が桜庭との対戦をここまで避けてきたか。桜庭は田村がUインターを捨てて、新日本との対抗戦に参加せず、リングスに走ったことをずうっと恨み続けてきたわけで。その憎悪と怨念を田村は敏感に感じとってきたから、とてもまともな試合にはならないと、ここまで避けてきた。


そして今回、前記のような理由でおそらく受けた田村に対して、桜庭は何と言ったか。「kamipuro.com」によれば、桜庭は田村に、
素手でやりましょうよ」
っていったんですよ、素手で。

http://www.kamipro.com/news/?id=1226475627

素手で田村の顔面を殴りたいわけだ、桜庭は。
ただでさえ、素手は拳への負担が大きく、痛めやすい。さらには腕の骨折から復帰したばかりの桜庭にとってどれほどの負担か。
それでも、拳が壊れようが、腕を再骨折しようが、素手で田村の顔面を殴らないと気がすまないわけだ、桜庭は。



自分の休場明けに付け込んで対戦をオッケーした田村(と桜庭は思っている)に対し、桜庭はかつての憎悪を再燃させている。
それを感じ取った田村はどうするのか。再びドタキャンするのか、それともやはり「今がチャンスだから」と対戦するのか。
そして対戦したとして、それは遺恨を洗い流すような美しい試合になりえるのか。


やはり一筋縄ではいきませんよ、この二人の対戦は。