見たくなかったニュース。


 http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20080428k0000e030024000c.html



2000年の新潟少女9年2ヶ月監禁事件の時も「そんなことがあり得るのか」と驚いたものだが、この父親のしたことはその領域をはるかに越えてしまっている。


「実の父親が娘を24年間監禁し、性的暴行を加えて子供を・・・」
なんてのは小説に書いても「あまりにリアリテイに欠けすぎている」「あり得ない」と編集者に拒否されてしまうのではないだろうか?
桜庭一樹の「私の男」は実の父親との情事を描いて賛否両論を呼んだが、今回のこの事件はその小説世界をどうしようもなく凌駕してしまっている。
実在する人間の方がフィクションよりずっと恐ろしいのだ。


正直、僕の中にはダークネスなものへの憧れがあるのだけど、実際にこんな事件を見聞きするとどうしようもない嫌悪感の方が先に立つ。つくづく自分はまっとうだと思ってしまう(比較の対象に大いに問題ありなのだが)。
僕らが人間ならばこの父親は人間ではないし、この父親が人間だというのならば僕は同じ「人間」というくくりでくくられたくない。つくづくそう思う。


おそらくはこの父親は死刑にはならないのだろう。最大限でも終身刑かそれに近い年数の懲役が言い渡されて終わりなのだろうと思う。
それでも裁判官は父親にいうべきなのだ。
「我々はあなたを死刑に出来ないことを残念に思う」と。
そういって然るべきじゃないのか。
この世には惜しみながらも死刑にせねばならない場合も、歯がみしながらも生かしておかねばならない場合も両方存在するのだ。


本来、このニュースは吐き捨てたまま放置しようかと思ってたのだが、今朝の「ズームイン朝!」でやってたので取り上げた。
こういう事件は地上波で放送して再発を防ぐことを考えるべきなのか、同種の事件が誘発しないよう隠蔽すべきなのか、どちらでしょうね?
まあネットではどうしたって出回るのだけど・・・。







さて、昨日の誕生日には一緒にいてやれなかった分、今日は娘とどっかにお出かけしましょうかね。
今の僕にはこれが全てだ。
世界の片隅で(僕から見ればね)起こったいまわしい事件なんて知ったこっちゃないよ。

以上。