ボクシング&ちょっぴり組技祭典ネタ。

昨日は実家でフロイド・メイウェザーオスカー・デラ・ホーヤのボクシング世界タイトルマッチを録画しておき夕方観戦。
しかしボクシングの採点というのは、ほんと日本人の感覚では分りにくいものになってますよねえ(苦笑)。正直、実況の途中でアメリカ側の採点とか聞かされなかったら、そのまんまデラの勝ちと思ってしまったかも(結果は判定2−1でメイの勝ち)。


思うにこれは日本人には「前に前に出ていった者が優勢」みたいな頭があるからなのですね。僕は剣道かじってたから少しは分るのだけど、徹底的に「前に出ろ」と教えられるわけで。引き技とかあるけど、めったに決まらないし。
そしてそれは「接近戦こそが闘い」と思ってる日本人の感覚があるからかも。時代劇において日本刀で戦う日本人と、西部劇において拳銃で戦うアメリカ人の感覚の違いといっていいか。思い切り身体ごと打ち合う剣道と、切っ先で突き合うフェンシングの違いと言ってもいいかな。
新撰組の時代は「鍔元で斬れ(接近戦を怖れるな、鍔ぜり合いで押し切れ)」と教えられていた日本剣術が、西洋文明を取り入れた途端、竹刀の切っ先で打つように変わっていったというのも思いあわせるとなかなか興味深いです。


前へ出るのを重視せず、ひたすら有効打の多さ(これも「当たった」のを有効とするか「効いた」のを有効とするかで判断が異なってくる。今のボクシングはおそらく前者)で競い合うボクシングの判定は、日本人の感覚とはかなりにかけ離れたものになりつつあるわけですが(あのジョー小泉さんでも間違えちゃうんだもんねえ・笑)、しかしこれが今の打撃格闘技の主流たるボクシングのワールド・スタンダードなのだから、不承不承ながらも従っていくしかない。
そしてこの「不承不承ながらも従っていくしかない」ってのはアメリカの世界支配が続く限り、日本人がどこでも突き当たる問題であるんだろうなあと思いますね。いろんなジャンルにおいて。



しかし一方でお家芸であるはずの接近戦の極致である組技においても日本人はなかなか勝てないんだからしょうがないですな(苦笑)。現在進行し、そして終わりつつある組技世界一の祭典アブダビ・コンバット2007の話。


http://blog.goo.ne.jp/hiroshi_nielsen/d/20070507


男子勢が全滅したその傍らで女子55キロ級の塩田さやか選手が優勝したのは素晴らしい。しかし後半のパスガードで粘り勝ちってのは6年前の菊田早苗の時と同じで、日本人はやはりこういう勝ち方しか出来ないってことですかね(^^;)。
個人的にはフジメグこと藤井恵選手が敗れたのは残念。美貌と実力を兼ね備えるキーラ・グレイシーの二連覇はさすが。
ちなみに僕の積年の夢は「キーラ・グレイシー三角絞めで絞め落とされる」というものなのですが、いつ叶うんでしょうか(笑)。
最後はちょっとお下品になってしまいました、すみません(^^;)。



仕事の関係で1週間ほどお休みしますが、皆様お元気で。
またお会いしましょう、ではでは(^^)/