激務にお疲れの皆様にお届け。

某所で好評を博したこれ、こちらでもアップ。
ついでに極上の訳詞と文章も。

http://www.youtube.com/watch?v=KfRgu5wTVsM

「『すらりとして、日に焼けた
  若くて綺麗なイパネマ娘が
  歩いていく。
  歩き方はサンバのリズム
  クールに揺れて
  優しく振れる。
  好きだと言いたいんだけど
  僕のハートを上げたいんだけど・・・
  彼女は僕に気づきもしない
  ただ、海を見ているだけ』

 1963年、イパネマの娘はこんな具合に海を見つめていた。そしていま、1982年のイパネマ娘もやはり同じように海を見つめている。彼女はあれから歳をとらないのだ。彼女はイメージの中に封じ込められたまま、時の海の中をひっそりと歩き続ける。(中略)
レコードの中では彼女はもちろん歳をとらない。スタン・ゲッツのヴェルヴェットのごときテナー・サクソフォンの上では、彼女はいつも十八で、クールで優しいイパネマ娘だ。僕がターン・テーブルにレコードを載せ、針を落とせば彼女はすぐに姿を現わす。

1963/1982年のイパネマ娘は今も熱い砂浜を歩きつづける。レコードの最後の一枚が擦り切れるまで、彼女は休むことなく歩きつづける。」


というこの素晴らしい訳詞と文章をものしたのはお察しの通り、若き日の村上春樹氏であります(笑・「カンガルー日和」所収「1963/1982年のイパネマ娘」より)

春樹氏がこの文章を書いた1982年からさらに25年の時を経た今も、イパネマの娘は時の砂浜を歩きつづけているわけでありますね。「スタン・ゲッツのヴェルヴェットのごときテナー・サクソフォン」なんていう比喩が絶妙ですな。さすがです。激務にお疲れ気味の皆様(俺含む・笑)の心の安らぎになれば幸い。
しかし、「好きだと言いたいんだけど/僕のハートを上げたいんだけど・・・」ってとこでいつも切なくなるなあ、この曲(^^;;;)。

ちなみに「魔法少女ちゅうかないぱねま!」なんてものを思い浮かべてしまった人は人生を誤っているので悔い改めましょう(笑)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E6%B3%95%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%81%A1%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%B1%E3%81%AD%E3%81%BE!
http://www.toei-video.co.jp/data/hs/vcatalog_dvd/item/200310/dstd06501.html



昨日はジャンボ鶴田のAWA世界王座奪取から23周年でした。オー\(^^)。鶴田に名勝負の末ベルトを譲り渡したニック・ボックウインクルも見事でした。そのニック氏の名言。
「相手がワルツが得意ならワルツを、ジルバが得意ならジルバを踊るんだ。それが本当の一流の選手なんだよ」

・・・ワタシは一流でも何でもないですが、仕事の時は仕事をしなければね(^^;)。これからテスト作り再開です。ではではまた。


PS・月刊少年ジャンプの休刊はやはり寂しいなあ。
   ちばあきお氏の「キャプテン」とかに熱中した世代としては特に。