2年前の今夜。

ワタシは当地の県民会館で、作家の村上龍氏と会っておりました。


W村上なんて言ったらまさにミーハーの極致なのですが(そしてそれは当たってるわけですが・笑)、ワタシにとって春樹・龍は現代日本文学のメインストリームに位置する存在として(明らかに漱石→芥川→太宰→三島という流れの後継に位置するでしょう。厳密に言うなら春樹が太宰の、龍が三島の流れに位置するわけであって)、やはり特別な存在です。
大学時代、この両者を読みふけってる最中に二人ともが60年代のバンド・ドアーズを絶賛していることに気づき、それではと買ってきたドアーズの1STによって完全なドアーズ中毒になってしまったのも懐かしい思い出であったりします。
龍氏に関しては、大学卒業直後の87年に読んだ「69」が無茶苦茶面白く(買ったその日に二回読んだ!!・笑)未だに僕の「日本の青春小説心のベストテン第1位に位置する存在になっております。そして同年に発表された「愛と幻想のファシズム」、後にエヴァンゲリオンにその登場人物の名をパクられてしまうことで知られる作品ですが(笑)、これも面白かった。そしてさらにその年にトーク番組「RYUS BAR 気ままにいい夜」が始まったこともあって(岡部まりさん、綺麗だったなあ・^^)、氏の小説・エッセイを読みまくるようになり、そしてそれは今現在も続いているという感じなのです。


そんなワタシですから、2年前に龍氏が地元で講演会開いたときにはいそいそと行っちゃいましたよ(笑)。そして終了後には、氏の「共生虫」単行本とそれについてワタシが地元新聞に書いたコラムを楽屋にもっていってちゃっかりサインをもらっちゃいましたよ(^^;)。
会った印象、とにかく顔がデカかった!!(失礼・笑)思いの外腰の低い人で、ワタシごとき者に対してもしっかり立ち上がって腰を折って挨拶していただいたんで誠に恐縮でした。ついでにいえば、舞い上がってしまって氏が「頑張る」なんて言葉は嫌いだと知っていたにもかかわらず、「これからも頑張ってください」なんて言ってしまったのは何とも情けない(^^;)。


ともあれ二年前の「いい夜」は未だに忘れられぬ、そしてこれからも忘れないであろう良き思い出です。「69」読んでない人、面白いので是非読みましょう。ちなみに映画はまだ見てないんですけどね(^^;)。


ちなみに龍さんの「ラブ&ポップ」を映画化したこの人も活動を再開したのですね。

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/cinema/news/20070212spn00m200007000c.html

さてどうなるやらねえ。色々複雑な気持ちはあるんですが、やはり見に行ってしまうでしょうね。ちなみに「ラブ&ポップ」はそれなりにいい映画でしたよ。エヴァ完結編はあくまでも男の子に向けたメッセージだと思うけど、「ラブ&ポップ」はしっかり女の子向けのメッセージになってると思うんで。シンジでなくアスカへのメッセージなのですね、あれは。
さらに「ラブ&ポップ」の脇役として、今をときめく仲間由紀恵が出てるのですが・・・触れられたくない過去なのかな、仲間嬢にとっても、後のブレイクを見抜けなかった庵野さんにとっても(^^;;;)。ではではまた。