色々な意味を示唆するK−1話。

http://gbring.com/sokuho/news/2007_02/0207_k-1_02.htm

イベント性強化
・階級別のタイトル新設
・日本人選手補強
・世界エリア別タイトル新設

競技性強化
・将来的に5階級設定
・日本人選手育成
・アジア圏(韓国・中国)選手育成 

 この中で注目となるのが、将来的な5階級設定と世界エリア別タイトル新設だ。谷川EPはスーパーヘビー級とヘビー級に続き、85kg以下のライトヘビー級と60kg以下のライト級の新設を明言。K-1WORLDMAXシリーズとして行われている70kg以下のミドル級に関しても、トーナメントとは別にワンマッチのタイトルを制定することを明かした。さらに世界各国、国ごとでこの5階級の王者を決定、2011年を目標に世界各国5階級5選手による国別対抗戦、「K-1 WORLD CUP」の開催を目指すことを宣言した。

 これにより今後K-1WORLDGPシリーズには、従来の無差別級トーナメントと各階級のタイトルマッチ、そして国別対抗戦という3つのカテゴリーが生まれることとなる。2007年2月現在、K-1WORLDGPシリーズは世界135諸国で放送されるなど、世界規模に発展。谷川EPは「この3つのカテゴリーで壮大な世界戦略を持って邁進していきたい」と力強く語った。

 また会見終了後の囲み取材に応じた谷川EPは「K-1 WORLD CUP」の開催にあたり、「K-1はもう個人がプロデューサーとしてやってく時期ではないと思います。大会を運営するFEGとは別の組織として正式なコミッションもしくは協会を立ち上げたい。

 明確な候補がいるわけでないですが、格闘技とは関係ない、私たちと利害関係を生まない、公共で地位を築かれている方をコミッショナーに立てたいと思っています」と、コミッションの設立についてコメント。サッカーのFIFAを例に挙げて「コミッションを設立するのであれば、日本以外の国でもいいと思う」と国外の国際都市にコミッションを設ける可能性があることも示唆した。



本気ならばこれは凄い。事実上このジャンルに谷川構想を阻むものはないのだから。決意を固めたら後は電車道だろう。

しかし。ここに「総合格闘技」の言葉が一つもないのはなぜか。

事実上、谷川氏は総合格闘技制圧の道をあきらめたのではないか。「UFCには勝てない」と。
総合格闘技でもボクシングでもない、今空き屋になっている「キックボクシング(=立ち技格闘技)」というジャンルに活路を見出したのではないか。

そう思えばこの谷川構想に、ある意味その炯眼への賛嘆の思いと、同時に見切りの素早さへの寂しさを感じるのですよ、少なくとも僕はね。


何でもお前の思うようにはいかないさ
何でもお前の思うようにはいかないさ
何でもお前の思うようにはいくわけないじゃないか

でもな、ひょっとして頑張ってみたら上手くいくかもしれないぜ

(BY「無情の世界ローリング・ストーンズ