ある格闘家へのエール&これはもう書かざるを得ない。

人生のある年代において、どうしても応援してしまう選手というのがいるもので。


僕にとってはそれが、
70年代はアントニオ猪木
80年代は前田日明
90年代は船木誠勝であった。
後になって、猪木の大言壮語とホラ吹きぶりに、前田の粗雑さと放埒(ほうらつ)さに、船木の自己完結的ナルシスぶりに失望したとしても、その年代にその選手達を応援したことは全く後悔しないのである。


そして21世紀初頭、僕は近藤有己を支援した。
20世紀末の悲劇・船木対ヒクソン戦の前座においてヒクソンの愛弟子サウロ・ヒベイロを秒殺した時、僕はこの男に夢を託そうと思ったのである。
2001年末の郷野戦、2003年の菊田戦、そしてその年大晦日マリオ・スペーヒー戦と鮮やかな試合をいくつも提供してくれた近藤に対しては、まさによくその期待に応えてくれたと讃えるべきであろう。
その近藤も2004年のヴァンダレイ・シウバ戦以降は株を下げたといわざるを得ない。その暮れのダンヘン戦・翌年の中村和戦といい試合は提供するのだが、やはり結果がともなわねばどうしようもない。
そしてバローニ戦の惨敗、今回の郷野再戦の敗北。結果はおろか、内容もついてこない始末。ついに近藤への期待も失望とともに消さねばならないのか、と覚悟したのである。
しかし、その郷野戦の裏では。


http://d.hatena.ne.jp/iippanashi/20070118


あの試合を激痛とともにこなし、しかも試合後まったく口にせず試合場を去っていたとは。
・・・・
僕が教師として近藤の部活顧問だったなら怒っているだろう。「何で言わんのじゃ!!」そして怒りながら「こいつはそういう奴だ」と一片の諦めと、無限のいとおしみを感じるだろう。
僕は近藤有己を支援する。
そしてその思いはどんなに小さくなろうとも、彼の引退まで続くことだろう。


ちなみにこの稿は、近藤有己その人とともに、彼が百連敗しようがついていくと宣言したおそらく世界一の近藤ファンであろう人物に捧げられる。


そういうことだ。


しかし近藤の負傷に全く触れず、手術も未だ報じることのないパンクラスのダメさ加減にはすでに怒りを飛び越えて哀しさすら感じる。終わってるよおまいら。




そしてもう一つ。


http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070118ih21.htm


なんかもうすげえ!!凄すぎる!!!


秋山真之役に本木雅弘さん、兄の好古役に阿部寛さんを起用。真之の幼なじみで俳人正岡子規香川照之さん、子規の妹・律を菅野美穂さんが


考えられる限り最高の配役ではないか!!!


これはもう全国民が全話録画だ!!!そして永久保存!!!
(第一回目見ただけで失望してやめる可能性もあるけど・苦笑)


これは放送開始の09年まで、いや終了の11年まで死ねなくなったな!!!(大興奮)




・・・しかしよりによって今「秋山」とは(爆・失笑)。