サップ続報、ホースト引退、「death note」完結。

先週のアクセス数状況を報告しておきたいのだけど、火曜日だけが、「death note」1位で、後は「菊地成孔」が首位独占状態。もう言うことありまへんわ(苦笑)。


さて昨日世間を賑わせたサップ敵前逃亡事件ですが、デイリースポーツに不可解な記事が。


サップドタキャン マット界追放へ
 サップ、マット界追放へ!!13日(日本時間14日)のK-1オランダ大会で、アーネスト・ホースト(40)の国内引退試合の相手を務めるはずだったボブ・サップ(31)が興行中に試合をボイコットするという前代未聞の不祥事が発生。一夜明けた14日、K-1の谷川貞治イベントプロデューサー(44)はアムステルダム市内で緊急会見し、サップへの法的措置を含めた厳罰か、最悪の場合は「K-1追放」を示唆。他団体への移籍を認めない長期独占契約のため、そのまま引退を余儀なくされる可能性が出てきた。(中略)
 サップがK-1離脱となれば、高額ファイトマネーを払える別勢力として、PRIDEとハッスルを主催するDSEか、米国のWWEが浮上するが、谷川氏は「サップとはK-1が長期独占契約をしている」と明言。他団体移籍に大きな障害があることを明かした。野獣に「K-1追放」という処分がなされた時点で、サップの姿はマット界から永久に消える。


これで分からないのは、もし「K-1追放」ならば「長期独占契約」そのものが消えてしまうんでないの?っていうこと。自分とこが追放しといて、その後に他団体にも「取るな」とは言えないでしょ。契約違反の違約金を他団体が肩代わりしたならもう文句は言えないはず。もっとも「解雇後も数年間は他団体に出られない」というような契約があるなら話は別だが、そういう話も出ていない。そもそも「契約は何年間でこれに違反した場合は違約金はいくら」とかいう明確な発言も出ていないのだから、「長期独占契約」の存在そのものが疑わしくなる。
さらには谷川氏にサップが吹っかけた「“これを認めなければ出ない”という無理難題」そのものが、「PRIDEに高額で誘われてるんだから、それ以上のギャラを出せ」とかいうものだったんじゃないかという推測も成り立つわけで、この問題当分目が離せそうもないですな。


ともあれこの問題でもっとも割を食ったのはアーネスト・ホースト選手であることは疑いがない。せっかくの引退がサップの件でかすんでしまったもんなあ。僕も騒いでおいて何なのだが(苦笑)。
しかしK-1の隆盛の一因に、素人にも分かりすぎるほどに分かるホーストの妙技の数々があることは疑いがない。第一回K−1GPでモーリス・スミスの首筋に食い込ませた巻き付くようなハイキック、バンダー・マーブ(だったと思う、たしか)の巨体を一撃で沈めたアゴをかすめる右フック、その全てが僕らを酔わせこの競技にのめり込ませていったのだ。
思えば今月は高阪剛アーネスト・ホーストと90年代を彩った二人の名選手に別れを告げることとなった。格闘技がインテリジェンスに満ちたものであることを知らしめた二人の賢者に心からの感謝を述べたいと思う。


さて一方で今週完結したのがこのブログでは悪名高い「death note」(苦笑)。何だかんだいって二年半に渡って僕の目を惹きつけ続けた作品であった。そのラストシーンは何とも謎めいたもの。これを続編への希望をつないだものと見るか、それとも単なるハッタリと見るか(^^;)。
正直、続編がある可能性は10%以下だろうし、またそれがかつて僕らを魅惑した4巻までのデスノと同等以上になる可能性といえば1%以下でしかないだろう。それを承知で続編を望むか、それとも希望は希望のままで終わらせた方がいいのか、これは判断がつきかねる問題ではある。
・・・というところで、実は一部に「連載は12巻までだが、キラが勝つパターンのパラレルストーリーが13巻として書かれる」という未確認情報もあり(笑)。さあ真偽のほどは? どうでしょうね(^^;;;)。


今回は菊地成孔氏についてはまったく触れずに終わろうかとも思ったけど、そうもいかない。氏のサイトの日記を見てて目を見張ってしまったのが、小沼純一氏に対して「拝読したら感想を認めさせて頂きます」と書いておられること。
諸君、「認め」はこれ「みとめ」じゃないのだよ、「したため」と読むのだよ!!(呉智英風に・笑)。
これだから菊地氏は文章家としても油断が出来ないのだ。またまた感嘆してしまいました(^^;)。ではでは。