オウム麻原死刑確定へ。

この件に関しての僕の意見というのはとにかく「遅すぎた」の一言に尽きる。
あの宅間守の死刑判決&執行に比べ(まああれは極端な例だが)何という遅さだろう。


おそらく麻原彰晃こと松本智津夫はすでに狂っているのだ。
世界の王のごとく振る舞ったサティアンでの暴君ぶりから一転して独房への転落、こんなはずではなかったとの焦燥と死への恐怖、そんな状態に十年以上も置かれて、狂わない人間がいるだろうか?
おそらく麻原から被害者家族への何の謝罪もないまま、狂ったあの男を十三階段の上にむりやり引きずり上げ、刑を執行することになるのだろう。しかしそれでいいのか?
ことここに至った司法関係者の責任はあまりにも大きい。


どんなに煩雑な裁判であったとしても、死刑判決までは5年、その執行においてもさらに5年以上の時間をおいてはなるまい。大量殺人の首謀者が被害者よりも10年以上の月日を生き延び得るなどということが果たして許されるだろうか?(これはあの宮崎勤についても言えることである)。


僕はむやみな死刑の判決&執行については反対だ。むしろ、麻原に追随した井上、新実、林といった連中については、その改悛によっては無期懲役(法改正があれば終身刑)にしても良いとすら考えている。しかしあの男だけは、麻原だけは彼が正気を保っているうちに、十三階段を自分の足で登らせるべきだった。僕はそう考えている。