復帰しました&82年の春樹さん

ども、本業での忙しさからようやく抜け出しつつあるふるきちです。


さて、本来のこのブログの立ち位置(そんなもんあるのか?^^;)に戻り、今回は82年の春樹さんの仕事とその周辺のサブカルチャーに触れていきます。


82年といえば、何と言っても大名作「羊をめぐる冒険」!!!村上春樹の全作品の中でもおそらくベスト3に入るであろう人気作であり、僕にとっても「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」についで思い出深い作品であります。
この作品での「僕」と「鼠」の再会は、春樹さんが愛してやまないレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」でのフィリップ・マーロウとテリー・レノックスのそれが下敷きになってますが、本家に負けず劣らずの切なさと哀しみあふれた名場面となっています。
そしてラストの「僕」が泣く場面はもう読み返すたびに涙腺が緩んでしまいますね。
この翌年大学1年生のとき、講談社文庫の「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」を読んだあとに、これをハードカバーで買って読んだ時の感動が今でも蘇ってきます。


この年のサブカルチャーとしては、サザンオールスターズが「チャコの海岸物語」のヒットを受けて名作「NUDE MAN」を発表、一方では坂本龍一忌野清志郎が「い・け・な・いルージュマジック」で共演、先日話題にした高橋留美子めぞん一刻」の第1巻が発表、初代タイガーマスクNWA/WWFジュニア二冠王(あのベルトはどこに?笑)でプロレスブーム頂点、日航ジャンボ機逆噴射事件発生(サブカルチャーじゃないか・苦笑)といったとこですかね。
ではではまた。


PS・最近ハマってるビッグコミックオリジナル「最強伝説・黒沢」、夏目房之介氏も絶賛してたけど、ホント面白い。
おそらく戦国時代に生まれてたら一国一城の主になったであろう黒沢が、現代では女の子にはキモがられ定職にもつけず、ホームレスの老人たちせき立てて不良どもをこらしめるぐらいしか自己の器量を発揮できないおかしさとちょっぴりの哀しみが魅力なんだろうなあ、これ。

あ、後スガシカオオリジナル・ラヴ田島貴男らと組んでやる66年生まれのミュージシャンばかり集めたイベント「ROOTS66」!こちらもなかなか楽しみ。ではでは。