ある晴れた朝に聴くクラシック

ミヤ(仮名)です。ふるきちさんから のだめカンタービレ についてのリクエストがありましたが、美味しそうなネタはふるきちさんにお譲りするとして、クラシックについて別な(というより本来の)角度から思いつくまま書き綴ってゆきたいと思います。

村上春樹という検索ワードに引かれやってきた皆さん、 クラシック というキーワードが加わると何を連想しますか?
私は 朝 が思い浮かびます。
カーテン越しに差し込むほのかな光、薄ぼんやりとした覚醒、かすかな電子音とともに目覚めるオーディオタイマー、心地よい音量で奏でだすバロックの調べ。
意外とミーハーな私は春樹氏お勧めのCDを何枚か持っています。そのなかでダントツにお勧めしたいのが 
ヘンデル:リコーダーソナタ集 (ブリュッヘンワーナーミュージック
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HHUP
これは朝、オーディオタイマーで目覚めの音楽としてフル活用しています。
そう、アルトリコーダーといえば中学の授業でやったアレです。しかし馬鹿にしちゃいけません。超絶技巧を駆使しながらもナチュラルに感じさせる響き、天才です。
春樹さんは学生時代から聴いているらしいですが、確かに聴き飽きません。
それと、私としては個人的にFMの番組
バロックの森(NHK−FM) 旧名 朝のバロック
http://www3.nhk.or.jp/hensei/fm/20050924/frame_05-12.html
もお勧めしたいところです。
春樹氏は仕事中に室内楽バロックを中心にかけているそうで、これは納得です。 
だって気持ちいいし、読み書きしていて邪魔にならないもの。
その昔、音楽というのは貴族のお抱え楽団が主人からの求めに応じて演奏するBGMだったんですよ。(ちなみにその前は宗教としての教会音楽ね) でもロマン派(意味が分からない方は19世紀以降と考えてください)のころから貴族のためだけの芸術ではなく大衆に開かれたものとしての色彩を帯びてきて、より満足させるために、ドラマチックな音楽の構成になってきたといわれています。
巷のイメージではクラシックファンというと、薄暗く広い部屋(ないし夜景の綺麗な高層マンションね)、高そうな巨大なスピーカーの前でオットマンチェアに深く座ったバスローブの男、左手にはぐるんぐるん回しまくるブランデーグラス、右手の葉巻からは紫煙が・・・ 
私は断言します。
そう思ってたあなたはテレビの見すぎですからぁ――
発想が貧困です。(笑) 大半のクラ・ファンはミニコンポなどの安いオーディオで聴いていますし、そう度々演奏会に行けるわけでもないんですよ。それに皆さんが玄人はだし的な広範囲に及ぶ知識を持っているわけでもありません。こんなにえらそうにブログを書いている私だって当然そうです。
もっと気楽に片足を突っ込んでみませんか? まず一枚買って、日常のBGMとして聞き込んでみるのがお勧めです。