10年前、日本格闘技界の全盛と転落。そしてその毒がもたらしたもの。

題名が意味するもの、読めばお分かりかと。

例によって駄文ツイート転載、ご笑覧あれ。


>10年前の本日、PRIDE無差別GP2006開幕戦において高阪剛が今をときめくマーク・ハントと対戦、TKОで敗れた高阪は引退を表明する。一抹の寂しさはあったが、この大会で勝ち上がったノゲイラ、ミルコ、ジョシュらがGPの覇権を争うということでPRIDEの全盛期はまだまだ続くと



>思われていた。さらにはこの2日前にはHERОSにおいて山本KIDが宮田を4秒秒殺KО→  PRIDEの全盛・HERОSの猛追により、日本の総合格闘技人気はまさにそのピークを迎えていたのである…しかしその我が世の春もその年の


>うちに終焉を迎える。高阪引退試合のちょうど1か月後にその衝撃は走った。6・5PRIDEフジテレビショック・・・。さらには7か月半後のHERОS秋山ヌルヌル事件・・・。この二つが2006年という同じ年に起こり、日本格闘技界にもたらした災厄は計り知れない。PRIDEの


>最終興行となったPRIDE34のキャッチコピーは「最強は、10年かけて強くなった。」であったが、その10年間に作り上げたすべてのものを、このわずか数カ月間で日本格闘技界は崩壊させてしまったのである。そしてその全容は未だに公にはされていない。格闘技通信の旧スタッフが


>作った「格闘技通信SPECIAL 格闘技黄金時代 PLAYBACK! vol.3」http://sportsclick.jp/magazine/mook/898/index.htmlなるムック本では、この時期について「一体、何がどうなったんだ?」というキャッチコピーをつけているがそれは読者側のセリフだろう(苦笑)。その全容


>を明らかにせずに本質的な反省も改善もなく「なし崩し」的に復活させようとしても、世間もかつてのファンも乗りようがない、というのが実際のところ。その日本格闘技退潮の流れは、まさに「10年かけて」WOWOWのUFC放送をも打ち切らせるに至った。PRIDEフジテレビショックと


>HERОSヌルヌル事件の「毒」が、ついにライバル団体UFCの日本定着の芽すらも摘んでしまったのである。そのWOWOW中継で解説役を長らく務めていたのは他でもない、10年前に感動的な引退試合を務めたTK高阪剛だったというのが何とも皮肉(苦笑)。10年前の「失敗」をきちんと


>振り返ることが出来ないようでは未来などない。「前を向け、後ろを振り返るな」「ファンはリング上の戦いだけを見ていればいいんだ」とひたすら言い聞かされた結果、何がもたらされたか。日本格闘技界の功績は、それを提示したことにこそあるのかも…そんな皮肉な結末でいいのかね?(苦笑)(了


追記。本当は、日本格闘技の過ちは2006年に限らない。その2年後、ヌルヌル事件のすったもんだをキッチリと清算することなく、PRIDEの後継団体を作ろうとしたものの、まとまることが出来ずにDREAМと戦極という2団体に分かれ、ついに共倒れに及んだ。その段階で完全にファンの失望を招いているのである。そのことをどれだけ関係者は理解しているか。その理解なしにライジンもへったくれもないだろうよ、と・・・。


さらに追記。某所で、この懐かしい時代の記事を読んだ。http://blog.livedoor.jp/hirotsugu1069/archives/50572809.html … この当時の気持ちに立ち返るなら、あるいは、と・・・。彼我の勢力差はひょっとしたら当時より開いているかもしれないですけどね・・・(技術的なものではありませんよ、念のため)。


ではではまた。