夏目漱石と力道山、二人のパイオニアの共通項。

何と12月にして今年3度目の更新(苦笑)。


97年前と50年前のそれぞれ12月に亡くなった二人の偉人の共通項をつぶやいてみたツイートまとめ。ご笑覧なされたい。



>「12月8日」の捉え方は「ジョン・レノンの命日」「太平洋戦争の開戦記念日」なといろいろあるが、今年はちと違う。「力道山が刺されてから50周年記念日」なんである。50年前の今日午後10時30分に、遊興中の赤坂のナイトクラブで暴力団員・村田勝志に刺される。1週間後の15日に死去


>そして明日12月9日は実は夏目漱石の命日でもある。なぜ覚えてるかというと、今のワタシの年齢(49歳)で亡くなっているのですね(苦笑)。97年前(1916年)の明日9日午後6時45分頃、胃潰瘍悪化のため自宅で逝去。連載中だった「明暗」はついに未完に終わる。


>そして何の関係もなさそうに見える夏目漱石力道山、実はいくつかの共通点があることをご存知だろうか。(1)実は活動期間は10年あまりでしかない。漱石の作家デビューは1905年、死去は16年。力道山のプロレスデビューは1951年、死去は63年。文壇とプロレス界を切り開いた


>パイオニアの二人は実はわずか10年ちょっとの間にその偉業を成し遂げたのである。(2)後継者の多彩さ。漱石には芥川龍之介寺田寅彦ら、力道山にはジャイアント馬場アントニオ猪木ら。わずかに違うのは芥川と寺田は活動の場が違いすぎ、馬場&猪木のようなライバル関係になりえ


>なかったことだろうか。芥川の悲劇はそこに遠因があったかも。(3)両者ともとんでもない癇癪持ち(笑)。力道山の猪木ら弟子へのしごき・無法ぶりはよく知られているが、漱石も奥さんや息子をやたらひっぱたくDV家長であった(苦笑)。(4)内臓疾患による死去。漱石は前述通り胃病、


力道山のは外傷ではないかと言われるだろうが、実際には全治2週間で済むはずのものを、サイダーだの寿司だのの差し入れを食べてしまったために腹膜炎を悪化させたのが死因だと言われている。漱石胃潰瘍を食欲のために悪化させたと言われており、食い意地の悪さも共通点かも(苦笑)。


>(5)アウトローであることの自覚。力道山在日朝鮮人であることにより角界で差別を受けていたことへの不満をプロレス活動のバネにしていたことはよく知られている通り。漱石は生粋の江戸っ子だが、薩長藩閥への不快感は始終表明しており、時流に乗れない者の苛立ちが英国留学中の


精神疾患、ひいては帰国後それを癒すための文筆活動につながった。・・・ざっと見てもこれだけの共通点が日本文壇と日本プロレス界のパイオニア2人には存在するのである。今年力道山没50周年、3年後漱石没100周年、今の日本の文壇・プロレス界は彼らの目にどう映るのか・・・。


>ちなみに力道山は翌年の東京五輪を見ることなく亡くなった。没後50周年の今年、2度目の東京五輪が決まったのも何かの因縁か。・・・命日は15日ではあるが、合掌。



ではではまた。