「タフ」終了で思い起こされた、格闘技漫画興亡史。

ヤングジャンプ「タフ」、今週をもって終了。



「タフ」ずっと昔からやってるように見えて、93年のスタートだったんですな。時期から見てパンクラスの旗揚げ前後、UFC誕生のちょっと前というとこでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%89%84%E6%8B%B3%E4%BC%9D%E3%82%BF%E3%83%95



これより前からやってるのは、言わずと知れた「グラップラー刃牙」シリーズ。91年スタート。U三派分裂時あたりからということになりましょうか。
こちらも後4回だそうで、寂しい・・・。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC%E5%88%83%E7%89%99



そしてそれより前にやってたのが「修羅の門」。87年スタート、96年休止。昨年再開。
格闘技通信ゴング格闘技と同時期スタートなんですなあ・・・。
夢枕獏先生チックな内容とともに、感慨深い(苦笑)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%AE%E7%BE%85%E3%81%AE%E9%96%80



で、その「修羅の門」休止時に始まってたのが「軍鶏」。
98年開始だから、この二作品が重なってた時期はごく最近を除いてなかったということになります。これはちょっと意外。
「軍鶏」のスタートはあの酒鬼薔薇事件が影響してるとも考えられますねえ、ナルシマリョウのキャラから言って・・・。
また「リーサルファイト」の性格付けは明らかにKー1&PRIDEのメガブレイクを意識してたわけで。
そのダークな面も考えると、複雑な心境になりますな(^^;)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E9%B6%8F_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)



2005年スタートの「喧嘩商売」、2008年スタートの「オールラウンダー廻」などはこの流れとはやや離れたところにあるような。
厳密に言うと、格闘技ブームを当て込んで始めたものの、その後のフジテレビショック→PRIDE消滅、K−1衰退に出くわして、あてが外れた感のある「喧嘩商売」と、はなっからブーム衰退後にスタートした「廻」とではスタンスがやや違うのかもしれません。
(「喧嘩商売」が休止してるのも、ブーム衰退を受け止めてやや路線変更したい編集部と、そうはしたくない作者の間に何らかの齟齬があるのか・・・どうなんでしょうね、実際)



自分的に一番愛着があるのはやはり「修羅の門」なんですけどね。
格通・ゴン格とともに格闘技の過渡期を見てきたものとしては、やはり一番シンパシーがありますよ、ハイ。



ただ、その「修羅の門」が再開してみると、いかにも時代の流れにマッチしてないのがどうにも・・・(汗)。
陸奥九十九とともに、自分も時代に取り残されてしまってることをしみじみ痛感する昭和30年代生まれ(作者・川原正敏氏もワタシも)の今日この頃でございますよ(苦笑^^;)。



立ちそこね 帰りおくれて 行く乙鳥(つばめ)  井上井月



ではではまたー。