なぜゴン格は青木真也に敗れたのか。

青木真也が川尻戦後にゴン格を指して「青木対川尻の予想で川尻勝利って並べたクソ雑誌を見て殺してやろうと思いました」と言ったことが物議を醸し、今回のゴン格青木取材でも取り上げられている。
ゴン格がその前号・8月号で日本人・外国人を問わず青木・川尻と対戦した選手の試合予想を並べ、そのことごとくが川尻有利だったゆえである。
なぜこんなことになってしまったのか。


ハッキリ言えば、ゴン格が怠慢だったからである。
事実だけを並べれば、記事・特集になると思ってたからである。
かつての対戦選手にインタビューし、その結果を見て「ほうほう、みんな川尻有利なのかー」とそのまま載せて何のフォローも入れなかったからである。


僕は元雑誌記者・編集者志望だったので言わせてもらうが、あれは僕がデスクならストップかけている。
「これ載せるなら、フォロー記事もきちんと書けよ」
と指示してると思うのだ。
「それでも侮れない青木真也・これだけの理由」
として、青木の今までのフイニッシュなども含めたフォロー記事を必ず書かせたと思うのだ。
結果論に聞こえるかも知れないが、それをやるべきだった。


何よりゴン格は今月号46・47ページにおいて、アンデウソン・シウバ対チェール・ソネンについて、それぞれの勝ちパターンを分析して、どちらが勝ってもフォローの効く記事をきちんと載せているのである。青木対川尻でなぜそれが出来なかったか?
怠慢であると言われても仕方がないのである。


さらにはあの記事を見た青木がどんな心理状態になるかの配慮もまるで出来ていない。
もし川尻戦のフイニッシュで、青木が感情にまかせて過剰に力を入れていたら、川尻は選手生命に関わる大ケガをしていたかもしれないのだ。
ゴン格はそういうシミュレーションも出来ていなかったのではないか?



もしゴン格が青木勝利のパターンを予測し、青木がそれを読んでいながら同じフイニッシュを選ばざるを得なかったら、それは青木に対してゴン格は勝利を叫べたはずなのである。
それを出来なかったゴン格はあまりに怠慢であり愚かだった。



雑誌編集もまた、戦いなのである。



ではではまた。