リングス解散4周年に思う。

4年前の今日は格闘技団体(99年10月までは格闘プロレス団体、というべきなのかな?・苦笑)リングスの解散した日であります。


83年の凱旋帰国から前田日明に注目していた者、また84年の第1次UWF発足時からそのムーブメントに注目していた者にとっては、その正統な流れを汲むリングスの解散はある種の感慨をもって迎えられたものだと思います。


正直リングスという団体は、99年10月からのKOKガチンコ徹底路線に至るまでは、ガチンコと格闘プロレスをミックスした少々困った団体ではあったわけですが(苦笑)、その分プロレスから格闘技に興味を持った人間にとってはある種の愛着が持てる団体ではあったわけですね(とんだ一杯食わせ者みたいな選手もたくさんいたしなあ・笑)。
しかしアルティメット大会によるバーリ・トゥードの普及などにより、リングスの路線は「中道」はおろか、「保守的」なものと見なされるようになり、フアンにとっては苛立ちの時期が続いておりました。
そこで前田の英断により前述のごとくKOKガチンコ徹底路線が99年から決行され、ようやく支持者も溜飲を下げることになるわけですが、時すでに遅し、プライドなどによる選手の引き抜き、さらには前田自身の暴力事件なども影響して、後援放送局だったWOWOWも手を引き、ついに2002年のこの日、解散に至ったわけです。


しかし何よりリングスの功績と言えば、今をときめくエメリヤーエンコ・ヒョードルアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラヒカルド・アローナダン・ヘンダーソンなどの名選手を日本のフアンに紹介したこと!! これはまさにリングス最大の功績といっていいのではないでしょうか。


途中までミックス路線でありながら、いきなりガチンコ路線に急旋回し、一瞬の光芒を放ちながら消えていったまさにプロレスと格闘技の間の「ミッシング・リンク」リングス。
その存在を改めて思い出し、そして偲びたいと思います。


ビッグ・マウス・ラウドなんてどうでもいいから、リングス再興してくれよ前田・・・。
ただしKOK路線でね(笑)。



PS・こちらを見て下さった方から「ハンの名を出してほしかった」とのリクエストがあったので、早速追加(笑)。もちろんヴォルク・ハンは91年有明での登場以来、その鮮やかなサブミッションでリングスの歴史を彩った名選手ですよね。WOWOWでの最終中継でハンの荘厳なテーマ曲が流れたとき、思わずグッと来ちゃいましたよ。
というか僕はヒョードルにこそあのハンのテーマ曲使ってほしいんだけどなあ。絶対似合うと思うんだけど・・・ロシアン・トップチーム抜けちゃったから無理か(^^;)。