村上春樹作品とセックスとセックス描写について

silvyです。例のごとく番外編ですので、軽くスルーしてください。
資料的根拠も少なく、間違いがあることはいつもの通りです。その辺は、ふるきち氏およびみや氏がフォローしてくれるでしょう。

さて、先般「恋愛」をキーワードとしてふるきち氏が特に熱く論じておられましたが、さらに一歩踏み込んで、「セックス」に関して提起してみたいと思います。

村上作品におけるセックス描写について、私が感じていることは「あっさりしすぎている」ということです。どの作品だったか忘れましたが、「そして僕は射精した」という一文があり、あまりにも素っ気ない文章表現に新鮮さと感動を感じたことを覚えています。
むろん、数々の村上作品にはセックス描写が少なからず現れていますが、それは「恋愛」でふるきち氏が述べておられたように「精神性」というものが重要であって「肉体的」なものというのはあくまでも付属的なものとして捉えているからなのでしょうかね?

もう一つセックスに関連して気になることは、「風俗」です。
海辺のカフカ』で、星野さんがヘルス嬢と遊ぶシーンが登場しますが、村上作品において風俗が出てくることは今までほとんどなかったと思います。しかし、カフカに続く『アフターダーク』において中国人デリヘル嬢が登場するなど、「風俗」が登場する機会が増えたといえるのではないでしょうか。
「風俗嬢」あるいは「風俗」というものは、村上作品および村上氏に何か意味があるのか、ということが知りたいものです。
下世話ですが、村上春樹は風俗で遊んだことがあるのか、ということにも興味あります。
肉体的な快楽を求めない印象を受ける村上春樹ですが、本当にそうなのでしょうか。
精神的な救済につながらない、ことは分かるけど、だからといって肉体的快楽を全く持たない、というのであれば、不思議な人なんだな〜と感じますけどね。

本題に戻します。村上作品における主人公というのは、ほとんど何もしなくても「もてる」という設定が多いですよね。そしてそれに付随するように「セックス」というものがごく普通に行われる、というより「たいしたことがない行為」という印象を与えているように思えます。
それは前述したように、ふるきち氏の「自律」とか「精神」といったものが主体であるから、と言われれば「なるほど」と納得せざるを得ません。
ただ、私自身の考えとしては、村上氏はある意味セックスを嫌っている、あるいは怯えているのかな〜とも考えています。フィッツジェラルドサリンジャーなど、村上氏が好んでいる作家の作品についても、その傾向があるから彼は好きなのかなとも思います(すべての作品についてではないですけどね)。

おっと、美容院へ行く時間がきたので、中途半端ですが終わります。
ふるきち氏、みや氏あと頼む(あっ!みや氏は車で3時間かけて私の家に向かっている途中だろうから無理かな。まあ、ふるきち氏、その点みや氏と今夜私の家で話しあってください。わしは飲みに行くことによって「精神的寂しさ」を紛らわせてくるから・・・)。